『国宝』と併せて見て!『ババンババンバンバンパイア』は吉沢亮の才能を再確認できる一作

(C)2025「ババンババンバンバンパイア」製作委員会 (C)奥嶋ひろまさ(秋田書店)2022
【LiLiCoオススメ肉食シネマ 第313回】『ババンババンバンバンパイア』
銭湯に住み込みで働く美青年・森蘭丸(吉沢亮)。その正体は450歳のバンパイアで、至高の味わいと伝わる18歳の童貞の血を欲する蘭丸は、銭湯のひとり息子である15歳の立野李仁(板垣李光人)の成長を待ち遠しく思っていた。
しかし、李仁がクラスメイトの葵(原菜乃華)に一目惚れしたことから、「恋をさせてはなるものか!」と蘭丸による決死の童貞喪失阻止へと動き出す。

バンパイアあるあるに爆笑

今回の作品は笑った笑った!

最後までテンションを下げないまま、見ている人を摩訶不思議な世界に引きずり込み、終わってからも思い出し笑いしてしまうほど。だって、バンパイアが銭湯で働いてる設定からしておかしいし、18歳のピュアボーイの血を狙ってるのも笑うしかない。

人気の漫画の実写化は原作を壊さないことはもちろん大切だけど、こうしたコメディー作品では、どれだけ役者が振り切ってやれるかも大きな問題。

でも、ご心配なく! 主要メンバーみんながパーフェクト! 表情や声の出し方、セリフの速さやトーン、そして顔と身体全体のキレのあるリアクション。トゥーマッチがトゥーマッチにならず、ちょうど良い味わいです。

450歳のバンパイヤの森蘭丸さんは15歳の立野李仁くんと近しい仲でありながら、ゆっくりと狙う。でも、李仁くんはとてもかわいらしい女性に恋に落ち、ピュアボーイの血がピュアでなくなる危険性が! 

森さん大ピンチ! これは阻止しなければ!! と言いながら、李仁くんのかわいい所に惹かれて調子が狂う日々。勘違い恋愛物語でありながら“バンパイヤあるある”で笑わせてくれます。