旧ジャニーズ事務所での復権シグナルか「ジュリー本」出版に嵐の予感

藤島ジュリー景子 (C)週刊実話Web
旧ジャニーズ事務所(現・SMILE-UP.)代表取締役・藤島ジュリー景子氏の半生を語った書籍『ラストインタビュー 藤島ジュリー景子との47時間』が、新潮社から7月18日に発売される。 

同書はミステリー小説『イノセント・デイズ』などで知られる早見和真氏がジュリー氏にインタビュー。ジュリー氏は自らの半生を振り返り、叔父・ジャニー喜多川氏と母親・メリー喜多川氏や、アイドルグループ『嵐』について語っている。 

そもそも、ジャニー氏による所属タレントへの性加害問題は、2023年3月に英国BBCが糾弾したことで火がついた。 

その後、ジャニー氏の性加害を黙認してきた大手メディアは、自らの検証を含めて取材に動き出した。 

’23年9月、旧ジャニーズ事務所は初めて記者会見を開き、ジュリー氏もメディアの前に登場。そして、社長辞任、所属タレントの東山紀之が新社長に就任したことを発表した。

STARTO福田社長の後任は元フジテレビ関係者 

会見の席上、東山はジャニー氏の性加害を「鬼畜の所業」と表現して謝罪。被害者への「法を超えた救済・補償」を口にしている。

「補償問題はまだ完全に終わっていないのに、インタビュー本刊行は時期尚早と言わざるを得ない。
それにジャニーズの女帝として君臨した母親のメリー氏時代からフジテレビとは蜜月関係だった。ジュリー氏もフジテレビに’93年まで勤めていましたからね」(放送ジャーナリスト)

昨年末、元ジャニーズ事務所所属の中居正広氏による女性トラブルが発覚。被害者であるフジテレビ女性アナ(当時)への人権を軽視した同社の対応などが批判を浴びたのは周知の通り。現在も再建を巡り、先行きは不透明なままだ。

また、ジュリー氏が国民的人気グループに育て上げ、来年5月に活動を終了する『嵐』について同書も明かされるようだが…。

「櫻井翔とズブズブな関係だったと明かす一方、二宮和也と距離を置いていた時期があったそうです。
しかし、今さら暴露する話ではありません。このインタビューで再結集した嵐の活動に影響がないといいのですが…」(音楽ライター)

“ジュリー本”発売直前の6月末をもって、旧ジャニーズ事務所タレントのマネジメント業務を引き継いだSTARTO ENTERTAINMENTの福田淳社長が退任する。

「後任はフジテレビの専務やテレビ西日本の社長などを歴任した鈴木克明氏。フジ時代から鈴木氏とジュリー氏は昵懇の仲です。インタビュー本出版はジュリー氏復権への布石ともみられていますよ」(大手プロ役員)

批判の嵐となりそうだ。

「週刊実話」7月10日号より

【関連】TOKIO解散から見る責任の取り方 逮捕者2名でも活動を続けたSMAPとの差 ほか