TOKIO解散から見る責任の取り方 逮捕者2名でも活動を続けたSMAPとの差

TOKIO (C)週刊実話Web
6月25日、デビュー前から数えて35年以上活動してきたTOKIOが、その歴史に幕を下ろした。 

解散の引き金になったのは、国分太一に降って湧いた、複数のコンプライアンス違反。国分は20日に無期限芸能活動休止を発表したため、わずか5日で急転直下を迎えた形となる。 

コンプラ違反の内容は公に明かされていないが、一部報道では、その内容を暴くようなものもある。

仮に本当だとすれば不適切に違いないが、国分は逮捕されたわけでも提訴されたわけでもない。 

にもかかわらず、解散という重い決断を下したのは一体…。 

「解散文書では、国分を含めたメンバーの話し合いで決断したと明かされている。
また《皆様から再び信頼をいただき、応援いただくことは難しいと判断したため》とつづっているため、ケジメの意味合いも強いでしょう」(男性グループに詳しい編集者) 

だが、解散を決断したのは、国分だけが理由ではないようだ。 

「TOKIOは7年前に山口達也氏が不祥事で脱退していますから、イエローカード2枚目という感覚でしょう。
特に松岡昌宏は謝罪会見で、復帰を希望していた山口氏を突き放し、『TOKIOに帰る場所がある。そんな考えが通るTOKIOなら、1日も早くなくした方がいい』と言い切りましたから、2度目はないと筋を通した訳です」(同) 

いわば、TOKIOは実直に有言実行したことになる。言い出しっぺでもある松岡は、イメージ通りのブレない男らしさを見せたと言えるだろう。 

翻って、こうした責任感や実直さに欠ける印象になってしまったグループが、同じ5人組で同じ時期に結成・デビューしたSMAPだ。 

5分の2逮捕でも最後まで活動したSMAP

SMAPは2001年に稲垣吾郎が逮捕され、後に起訴猶予になるも芸能活動を休止した。

その内容は、駐車違反を取り締まっていた警官の脚にバンパーが接触する事故を起こした道路交通法違反・公務執行妨害だったが、5カ月ほどで復帰している。

2009年には、草彅剛が酔って公園で裸になった公然わいせつで逮捕(不起訴)されるも、謹慎期間は1カ月ほどである。

メンバー2人目の逮捕にもかかわらず、グループが活動休止することはなかった。

SMAPは後に解散しているが、メンバーの不祥事とは無関係だ。

一方、TOKIOは山口氏が書類送検、国分がコンプラ違反と、逮捕されていないにもかかわらず、解散する決断に至った。

TOKIOは長瀬智也が2021年に脱退しているが、SMAPも森且行が1996年に脱退している。

2組は“1人が脱退、2人がやらかし”という同じ境遇ながら、片やグループ活動を最後まで継続、片や自らけじめをつけた。

TOKIOやSMAPだけでなく、今年3月にはKAT-TUNが解散し、26年5月には嵐が解散する予定だ。

旧ジャニーズの系譜で不祥事によって解散するのはTOKIOが初だという。ほかグループが無責任というより、TOKIOの責任感が一層強かったということだろう。

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