力士たちは土俵に命を懸けている。それを如実に示したのが春、夏と2場所続けて優勝し、次の名古屋場所(7月4日初日)で悲願の綱取りに挑む大関・照ノ富士だ。ご存じの通り、照ノ富士は両ヒザに爆弾を抱えている。
5月24日、優勝から一夜明けた会見で照ノ富士は淡々と語った。
「いつ辞めてもおかしくない覚悟の上で、もう今日で最後かもしれない、そういう思いでやってますから。(横綱に)上がっても上がれなくても、自分で納得できる終わり方をしたいです」
この壮絶な覚悟が、相手を根こそぎ持っていくような、全力相撲のエネルギー源になっているのだろう。
朝乃山は携帯電話の位置情報で完落ち
それに比べて、ほんの少し前まで「横綱候補」「綱に最も近い力士」と騒がれていた朝乃山の、何と脇の甘いことか。夏場所初日の2日前まで、相撲協会の定めるガイドラインを破ってキャバクラ通いにほうけていたのだから…。
しかも、週刊誌に一部始終を暴露され、協会から事情聴取されても「でっち上げだ」とシラを切り、携帯電話の位置情報で深夜外出していた事実が割り出されると、ようやく「申し訳ありませんでした」と自白に至ったのだ。
「不倫外出を繰り返し、夏場所を休場していた平幕の竜電が出場停止3場所の処分を受けました。朝乃山は大関ですし、悪質ということも重なって、それ以上の処分になるのは確実。故郷の富山市から寛大な対応を求める署名が1万枚近く提出されていますが、協会内には『自業自得』という声が多い」(担当記者)
処分は6月中に決まる。しばらくは枕を高くして寝られないだろう。
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