20歳の娘にパパ活相手を紹介する母親 お金と欲望を共有する親子の実態

「3人で一緒に、みたいな非常識なことはしません」

ちなみに美羽さんの初パパは由香里さんが紹介したそうで、由香里さんのパパ(Aとする)の友人だったという。

由香里「やっぱり身元が分かってる人のほうが安心じゃないですか? そういう話を私のAパパにしたら『俺の友人にBという適任者がいる』って連れて来てくれたんです。
娘とBさんの初顔合わせの時は、私とAパパも同席したのでお見合いみたいな感じでした。
Bさんはイケオジですごいお金持ちの経営者。私がパパにしたいくらいでしたけど『おいしいところは子どもに譲る』のが親の役目だと思ったので諦めました」

美羽「お母さんのお陰で素敵なBパパと知り合えたので、私もお母さんにお礼をしなきゃいけないと思って、お母さんがAパパと別れた時に、私の知り合いのCさんを紹介しました。
Cさんは私の大学の教授なんですけど、たまたま街で会った時にうちのお母さんをロックオンしたみたいだったから『ちょうどイイ!』と思ったんです。
たぶん、お礼のつもりだと思うんですけど、Cパパの担当科目は成績が『B』から『AA』になりました(笑)」

由香里「CパパはAパパよりお金持ちだし、アッチも上手でパパとしては文句なしの相手です。で、しばらくしてCパパが『実は美羽ちゃんにも興味がある』って言い出したので、娘にも伝えて、今は3人でパパ活しています」

筆者「ということは、もしかして『お母さんと一緒に』ってこともあるわけですか?」

由香里「違います! ビデオじゃあるまいし、そんなえげつないことしませんよ。デートする時はちゃんと1対1です」

美羽「パパを共有しているのは事実ですけど、3人で一緒に、みたいな非常識なことはしません」

…う~ん、「非常識」の概念はそこら辺にあるらしい。

取材・文/清水芽々

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清水芽々(しみず・めめ)

1965年生まれ。埼玉県出身。埼玉大学卒。17歳の時に「女子高生ライター」として執筆活動を始める。現在は「ノンフィクションライター」として、主に男女関係や家族間のトラブル、女性が抱える闇、高齢者問題などと向き合っている。『壮絶ルポ 狙われるシングルマザー』(週刊文春に掲載)など、多くのメディアに寄稿。著書に『有名進学塾もない片田舎で子どもを東大生に育てた母親のシンプルな日常』など。一男三女の母。