中高年とシニア層に男性化粧品需要が拡大中 市場規模は前年比114.8%増の497億円に

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本格的な夏を目前に控え、制汗剤やエイジングケア用の化粧品が売れている。

ここ数年で男性化粧品の販売が急伸、中高年やシニア世代の需要が増えているが、その理由とは?

調査会社のインテージによると、2024年の男性化粧品の市場規模は前年比114.8%増の497億円で、化粧水や乳液、美容液などの「基礎化粧品」が全体の約9割。

1人当たりの基礎化粧品購入金額は全年代で増加し、コロナ禍前の’19年と比べると40代で1.7倍、50~70代においても1.5倍まで伸び率が上昇している。

韓国アイドルや男性芸能人などの影響で、10~20代のZ世代を筆頭に美容への関心が高まっているが、中高年やシニア層にまでユーザーが広がっているのだ。

40代男性「肌の調子が上がりモテるようになりました」

「肌荒れやニキビが増えたので、クレンジングで汚れを落としてから化粧水や乳液などの基礎化粧品を使用するようになり、肌の調子が上がりモテるようになりました」(40代男性)

「シワやシミを隠せるBBクリームを使うと若々しく見られるようになり、手放せません」(50代男性)時間がなく何を使っていいか分からないという人には、化粧水と乳液、美容液成分などが1本に集約された「オールインワン」商品もお勧めだ。

年齢を重ねると表情筋のたるみやホルモンバランスの影響で肌トラブルが発生しやすくなるが、実は洗顔や季節によって肌のコンディションが変わるため、保湿だけでなくクレンジングで毛穴の油分や角栓を取り除き、洗顔で表層の汚れを取ることが重要だという。

「男性は肌の油分が多いので、女性向けの化粧品ではなくニキビケアや皮脂を抑える男性用化粧品の使用をお勧めしています」(美容皮膚科医)

清潔感をまとって“イケオジ”を目指そうではないか。

「週刊実話」7月10日号より

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