被害金額5000万円超! 日大重量挙げ部元監督を現金搾取事件で逮捕

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また日大で不祥事だ。

2018年のアメフト部の悪質タックル問題から、’21年には元理事長の巨額脱税事件、そして今回は重量挙げ部の元監督の現金搾取事件で逮捕者が出た。

日大重量挙げ部の奨学生から授業料名目などで金をだまし取ったとして、警視庁捜査2課は6月10日、詐欺容疑で同部元監督の難波謙二容疑者(63)=東京都狛江市=を逮捕した。

捜査関係者によると、難波容疑者は’22年12月、重量挙げ部に入部予定の奨学生の保護者4人に「2年次以降、徴収されない」と虚偽を伝え、入学金や授業料、施設設備資金の名目で計205万円をだまし取った疑いがあるとしている。

警視庁によると、難波容疑者はコーチに指示し、入学金や授業料の一部または全額が免除される奨学生の保護者に対し、入学時に大学側への支払いが必要だとする金額を記載した独自の請求書を送付していた。

保護者が同部の口座に振り込んだ金の一部を詐取した後、残りはコーチが正規の振込依頼書を利用し、学生名義で大学に振り込んでいた。

被害金額はなんと5433万1430円

大学はこうした「代理徴収」の手口に気付いていなかったという。詐取金は現金で引き出し、自身の研究室に保管しており、その大半は自身のスーツやバッグの購入などに充てられていたとみられる。

難波容疑者は「寄付金として保護者の了解を取り付けてもらったお金との認識だった。私的に使用した金は一切ない」と容疑を否認しているという。

日大は6月11日、前日までに申し出があり被害が確認できた部員、元部員は62人で、被害金額は5433万1430円と公表した。

「返金手続き中の2人を除いて対象者全員に返金を完了しています。被害に遭われた方々へは改めて深くおわび申し上げます」とコメントしている。

「週刊実話」7月10日号より

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