大坂なおみの「うつ病告白」で、世界中に波紋が広がっている。
5月30日に開幕したテニスの4大大会、全仏オープンを前に、大坂は大会期間中、すべての記者会見に応じない意向を自身のツイッターで明かしていた。
《アスリートの精神状態のことを考慮していない》
当初、この投稿には批判が殺到。同大会の責任者でもあるフランステニス連盟のジル・モレトン会長は「受け入れられない!」と憤慨し、1万5000ドル(約165万円)の罰金を科した上、大会追放などの警告を出した。
さらに、男子テニス世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチも「会見はツアー生活の一部」と否定的な意見を述べ、OBも含めたテニス選手や他のアスリート、日本のテレビ番組のコメンテーターなどからも大坂は世界的なバッシングにさらされたのだ。
「一時は大坂も態度を硬化。自身のインスタグラムに、『さようなら。これでせいせいする』という意味のタイトルの人気ラッパーのアルバムジャケット写真を掲載するなど、徹底抗戦の構えを見せていましたが、5月31日には、うつ病を告白したのです」(スポーツ紙記者)
“強行開催”の雰囲気作りにも悪影響
これで世論は一転。F1王者のルイス・ハミルトンら世界のトップアスリートらが擁護のコメントを出し、『めざまし8』(フジテレビ系)のMCも谷原章介も前日の放送で批判的な意見を述べたとして謝罪する事態に。
「慌てたのは、東京五輪組織委員会や日本オリンピック委員会の関係者です。全仏を棄権するほどですから、東京五輪も出場できなくなる恐れがある。金メダルに最も近い日本人アスリートの1人ですからね。療養のために不参加となれば、〝強行開催〟に向けての雰囲気作りにも悪影響が出かねない」(同・記者)
東京五輪不参加で済めばいいが、このまま現役引退の恐れもあるという。
「これまで黒人差別問題などにもメッセージを送ってきたが、スポンサーへの配慮もあり、言いたいことを自由に言えないストレスもあったのでしょう。スパッと現役引退して療養。その後は知名度を活かして政治家に転身し、差別問題に取り組むことだってできる。何より昨年、推定5520万ドル(約60億円)の収入があり、最も稼いだ女性アスリートになった大坂は、ここで辞めても一生食っていけますからね」(テニス専門誌の元編集者)
何とか病気を克服し、再びコートでなおみスマイルを見せてもらいたい。
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