安倍昭恵さんが日本の外交戦略を救う? トランプ大統領の再登板で変わった世界秩序

安倍昭恵さんの外交能力が不可欠?

そのため、今後の日本は、(1)アメリカにつく、(2)中口につく、(3)どちらにもつかない、という3つの選択肢を持つことになる。

中口につくのは現実的ではないから、おのずから(1)か(3)の2択になる。

ただ、トランプ政権に安易にすり寄ると、日本が「お財布」代わりに使われてしまうことは確実だ。

すでにトランプ大統領はNATO (北大西洋条約機構)諸国に対して、防衛費のGDP比を2%から5%に引き上げるよう要請している。

自分の国は自分で守れということで、対米全面服従は莫大な費用負担を伴うことになるのだ。

そうなると唯一の選択肢は、米、中口のどちらにもつかないことになる。

インドが実際にやっているから不可能ではないが、その実現には高度な外交能力が不可欠だ。それを誰ができるのか。

私は、安倍晋三元総理の昭恵夫人だと考えている。

昭恵夫人は、石破茂総理よりずっと早くトランプ大統領との会食を実現しているし、誰にでも愛される不思議な能力を持っているからだ。

数年前、国際イベントで昭恵夫人が中国語で話しかけられ困っていたので、私の息子の康平が面識もないのに通訳を買って出た。

それだけで2人は仲良くなってしまった。

もちろん、国会議員でもない昭恵夫人を外交の最前線に据えることは、国会も、外務省も、そして安倍元総理と対立してきた石破総理も面白くないだろう。

ただ、これは国益の問題だ。

第1次トランプ政権のとき、安倍元総理はゴルフを通じてトランプ大統領と親密な関係を築いた。

じつは、この経済効果は数兆円、下手をしたら数十兆円に及ぶ。

同じことができる政治家は、残念ながらいまの日本には見当たらないのだ。

『緊急出版 森永卓郎 絶体絶命の日本を救う最後の提言』より

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