インダス文明最大の都市遺跡モヘンジョ・ダロが示す「超古代核戦争」の痕跡

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ロシアのウクライナ侵攻、中東におけるイスラエルとイランの戦争が熾烈化し、核ミサイルの使用が懸念されているが、現在、地球上にはいくつの核爆弾が存在するのか。

スウェーデンのシンクタンクが世界9か国の核保有量を換算したところ、2025年1月時点での世界的総核弾頭数は1万2241発。ただし、これは核弾頭の保有が判明している国々の合計で、保有疑惑国が持つ核弾頭は含まれていないのだ。

「報告書の対象国はアメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国、インド、これにパキスタン、イスラエル、北朝鮮を加えた9カ国です。現状では依然、アメリカとロシアが90%を保有していが、中国は昨年より100発増の600発に。また北朝鮮も50発を保有していると見られ、核爆弾の保有数が加速している」(全国紙外信部記者)

「核兵器の軍拡競争」とも言うべき恐ろしい時代が到来しているわけだが、実は古代文明にも核兵器で滅んだとみられている遺跡があることをご存じだろうか。

それがインダス文明の最古にして最大の都市遺跡として知られるモヘンジョ・ダロだ。

週刊実話ミステリー増刊『シン・世界の七不思議と超古代文明の謎』(小社刊)では、この謎に満ちた世界遺産に現在も残る生々しい古代の核戦争の痕跡を詳報している。

人骨の一部から通常の50倍の放射能が…

インダス文明の都市の一つ、モヘンジョ・ダロは紀元前2500年頃から繁栄していた。

城壁、上下水道、碁盤目状の道路などが整備され、最盛期には4万人が居住していたようだ。

注排水機能を備えた沐もく浴よく場のほか、住居跡にはダストシュートや水洗トイレの跡も確認されており、高度な文明が発達していたことがうかがえる。

さらに驚くのは、現在すでに発掘済みの遺跡の下に、さらに古い遺跡が何層も重なっていること。つまりモヘンジョ・ダロは、インダス文明以前の知られざる超古代文明の都市を再利用したものということになる。

それはいったいどんな文明だったのだろうか?

モヘンジョ・ダロの前身となった未知の文明を知るヒントとなるのが、この都市遺跡の周辺で発掘された大量の人骨だ。

それらはいずれも外傷や病気の痕跡がない代わりに、超高温で焼かれたような焦げ跡が見られ、ロシアの研究者による調査では人骨の一部から通常の50倍の放射能が検出されたという。

また、砂が高熱でガラス状に溶けて固まった石も発掘されており、超古代にこの地で核戦争が起きたのではないかと推測する者もいる――。

シン・世界の七不思議と超古代文明の謎』第2章「モヘンジョ・ダロが示す超古代『核戦争』の痕跡」より一部抜粋