STARTO新社長おおむね好評も…古参ファンは20年前の因縁に不安感

STARTO ENTERTAINMENT公式サイトより
STARTO ENTERTAINMENTの福田淳社長が、6月いっぱいをもって任期満了により退任する。新社長には、元テレビ西日本幹部の鈴木克明氏が就任する方向だ。 

福田社長の退任が報じられたのは6月13日。STARTO社は報道を受け、公式サイトで「現在、その方向で最終調整しておりますが、なんら機関決定したものではございません」などと声明を発表。正式発表はないものの、半ば認めた形となる。

「かつてのジャニーズ事務所は一族経営だったため、タレントの移籍先になったSTARTO社の福田社長は、初の“外部の血”となった。
そもそも初めての経験である上、在任中の様々な出来事に困惑するファンも多く、一貫して批判を浴びる“弾除け”のような存在でした」(スポーツ紙記者) 

対する鈴木氏は、今のところ歓迎されているようだ。 

「鈴木氏は『めざましテレビ』(フジテレビ系)のチーフプロデューサーなどを務めた元フジ専務という肩書がある。
昨今の騒動と絡めて心配する声も上がっていますが、“天皇”である日枝久フジサンケイグループ元代表とはソリが合わず、半ば左遷される形でテレビ西日本の社長職になったため、フジ的な企業風土とは一線を画しています。期待できる人材でしょう」(同) 

STARTOファンからも、福田氏がヘイトを買いすぎていたこともあり、鈴木氏に期待する声が多く上がっている。 

しかし一方で、一部ファンからは「信用できない」と訝しむ声もある。その理由は20年前までさかのぼるようだ。 

『NEWS』とSTARTO新社長に意外な繋がり 

「鈴木氏はフジ時代の2005年に減給処分を受けているのですが、これは当時『NEWS』メンバーだった内博貴の未成年飲酒問題が原因だった。
当時『NEWS』はフジテレビ系バレーボール中継の公式サポーターを務めていて、内もこの応援のため仙台の試合に帯同していました」(ベテランテレビマン)

事件が起こったのは中継後の夜。内は打ち上げにアナウンサーらと仙台の街に繰り出した。

「当時、内はフジの女性アナウンサーらに誘われる形で、仙台市内の居酒屋で飲酒。酩酊して帰り道に公園で暴れ、補導されたことで事件が発覚しました。
内はこれで『NEWS』を脱退し、グループは半年後に活動休止しています」(同)

鈴木氏は上司としての管理責任を問われ、内と飲酒したスポーツ局社員5人、女性アナと共に減給処分を食らう。古参ファンとしては“あの事件”に関わっており、承服できないというわけだ。

「当時の未成年飲酒に関する法律では、罰せられるのは“飲ませた側”であるため、内本人というより、同席したフジ社員の責任が重い。
この騒動で内はメンバーから俳優に転身、グループは後に活動休止。その結果、同時期に出てきた『KAT-TUN』に人気を奪われてしまったので、『NEWS』の運命を決定づけた事件といえる。当時のファンにとっては、福田氏以上に恨み骨髄かもしれない」(男性アイドルに詳しい編集者)

内は現在もエージェント契約でSTARTO ENTERTAINMENTに属しているが、新社長と自身の因縁をどのように考えているのだろうか。

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