STARTO福田淳社長の電撃退任でジュニアの命運は…“西高東低”終止符なるか?

福田淳社長(株式会社スピーディ公式HPより)
STARTO ENTERTAINMENTの福田淳社長が、6月末をもって退任することが分かった。 

同社の設立は2023年10月。創業者・ジャニー喜多川氏の性加害問題でSMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)が芸能事業から撤退したため、所属タレントをエージェント契約で支える受け皿として発足した。 

事務所が本格始動したのは2024年4月からのため、福田氏はわずか1年余りで退くこととなった。後任には、テレビ局役員経験者が就任する方向で、月末の株主総会で正式決定するという。 

そしてこの人事、タレント、特にジュニアにとっては、今後の活動の上で非常に大きな意味を持つ。 

「現在、稼ぎ頭のSnow Manを除き、関西ジュニアや関西からデビューしたタレントたちが推されている。
特にジュニアは、関西ジュニアのプロデューサーを務めていたSUPER EIGHTの大倉忠義がジュニア全体のプロデューサーに就任したことで、関西ジュニアばかりが優遇される“西高東低”と化しています」(男性アイドルに詳しい編集者) 

この背後には、大阪支社の社長の存在もあるとされる。 

「STARTO大阪支社長の大幸雅弘氏は、テレ朝の関西局である朝日放送出身です。
『新婚さんいらっしゃい!』『探偵!ナイトスクープ』などに携わり、編成局企画戦略部長、制作局テレビ制作部長、朝日放送ラジオ常務取締役と上役を歴任。彼のパイプによってSTARTOの関西タレントは勢いを増したと言われている」(民放キー局関係者) 

「テレビ局役員経験者」が大阪支社長だった場合 

福田氏の後任は「テレビ局役員経験者が就任する」としか伝えられておらず、大幸氏が本社にスライドするか、新たに人材を引っ張ってくるのかは定かではない。

しかし、どちらに転ぶかによって、東京のジュニアはその運命を大きく左右されそうだ。

「現在、ジュニアは東京を中心に退所者が続出しており、先日退所を発表した三村航輝に関しては、有料ブログに『未来が見えない』とまでつづりました。
もしも大幸氏が福田氏の後釜になれば、事務所内の西高東低のパワーバランスはより加速し、東京のジュニアはさらに辞めていくでしょう」(前出・編集者)

東京ジュニアにとっては苦難の時代だが、一方でこれはチャンスでもある。

「逆に、事務所が在京局出身者を新社長に就かせるのであれば、戦力の均衡が図られます。ジュニアは2月のグループ再編劇で今なお大荒れなので、新社長の誕生はチャンスにもなり得るでしょう」(同)

いずれにせよ、火中の栗を拾った福田氏の退任は、今後の事務所運営に大きな影響をもたらしそうだ。

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