違法薬物に児童虐待疑惑も 東名高速に車を転落させた無免許男の“逃走劇”

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東名高速道路に車が転落した事故で、静岡県警浜松中央署は6月2日、現場から逃走したとして、自称無職の榑林亜樹也容疑者(47)=自称・同県御前崎市=を道路交通法違反(無免許運転、事故不申告など)の疑いで逮捕した。

榑林容疑者は同1日午後1時半ごろ、浜松市中央区の曳馬野橋付近の市道で無免許で車を運転してガードレールに衝突。橋の下を通る東名高速の路側帯に車を転落させる事故を起こしたが、警察に通報せず、放置して逃走した。

「いきなり『グシャ』というか『ギャッ』みたいな金属の塊を潰すような音がして、その後『ダーン』と地面に叩きつけられるような音がした」(現場近くにいた住民)

榑林容疑者は、2014年にひき逃げ事件で逮捕されており、その際に免許取り消し処分になっていた。

消防によると、車には8歳の姉と7歳の弟の子供2人が乗っていたが、共にケガはなかったという。

内縁の妻も逮捕

さらにこの事件で3日、浜松市中央区の無職、押田矩子容疑者(34)が逮捕された。

押田容疑者は事故当日、榑林容疑者を逮捕から逃れさせる目的で匿った疑いが持たれている。

この押田容疑者は、榑林容疑者と一緒に乗っていた姉弟の母親で、榑林容疑者の内縁の妻だった。

捜査関係者によると、事故の前、子供2人は育児放棄などの虐待を受けている恐れがある趣旨の情報が児童相談所に寄せられていたという。

また、警察が実施した鑑定で、榑林容疑者の体内から違法薬物の陽性反応が出たという。

警察は榑林容疑者を送検、薬物使用の発覚を免れようとして事故現場から逃走した疑いもあるとみて調べを進めている。

「週刊実話」6月26日・7月3日号より

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