「ナベツネさん健在だったら考えられなかった」江川卓氏が球団専務取締役、ポスト阿部は桑田二軍監督が継承へ

「ゴジラ弔問」で危機感を募らせる阿部監督

半分は読売側にも責任があり、それを理由に監督候補から外されていたとすれば理不尽な話だが、現在の山口オーナーと国松球団社長は江川氏と同世代かつ現実主義者で状況は一変した。

「かつては“悪役”であってもキャラが立つ江川氏、桑田氏を前面に押し出せば、読売の部数も日本テレビの視聴率も上がる」(スポーツ紙デスク)

その「江川・桑田」ラインに接近、関係を深めているのが「ゴジラ弔問」で危機感を募らせる阿部監督だ。

本来、昭和の体育会的気質の阿部監督と科学的手法で戸郷翔征、堀田賢慎などを覚醒させた桑田二軍監督は“水と油”。

不仲説がささやかれて久しいが、読売首脳はそこに“核融合”を期待しているという。

「対極の2人だが、統括する江川氏は弁が立ち、どんな状況でも言い訳できる特異な才能を持つ。
専務取締役の影響力を使い、阿部氏の後は桑田氏、築地新球場の完成に合わせて松井氏にスイッチ。キングメーカーで存在感を示す戦略に転じようとしている」(同)

この江川・桑田・阿部「核融合体制」に松井・高橋、上原浩治3氏の「ゴジラ連合」がどう対抗するのか、ミスターの跡目争いから目が離せない。

「週刊実話」6月26日・7月3日号より

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