長嶋茂雄さん「お別れ会」東京ドームで12月開催か 10万人規模の国民的行事になる可能性

東京ドーム(C)週刊実話Web
「ミスタープロ野球」長嶋茂雄さんのお別れの会が、読売ジャイアンツのホームグラウンド・東京ドームで開催する構想が浮上した。

ペナントレース終了後の11月以降に開催する方向で検討が進んでおり、できるだけ多くのファンが参列できるように、入れ替え制案なども浮上しているようだ。

10万人を超える記録的な規模のお別れの会になる可能性が高い。

長嶋氏死去の報は、野球ファンにとどまらず、多くの日本人にショックを与え、人々は「長嶋さん、ありがとう」「本当の意味で昭和が終わった」と偉人の死を悼んだ。

東京ドームでの開催構想が浮上したのは自然な流れで、長嶋氏とゆかりのある野球人にとどまらず、12球団からの参列が見込まれるほか、文化人、芸能人、政治家など、ジャンルを問わず多数の関係者が出席する国民的な行事になる可能性が高い。

野球場でのお別れの会としては、神宮球場で開催された野村克也氏の例がある。

2020年2月に亡くなったが、新型コロナ禍で延期となり、’21年12月、在籍したヤクルト、楽天、阪神、ソフトバンク、西武、ロッテの6球団が共同発起人となって開催された。

このときは、前半に球界関係者ら約600人、後半に一般のファンら約2800人が訪れた。

長嶋氏はファンを楽しませることに心血を注いでおり、お別れの会も、長嶋氏の思いに沿ったものになるとみられるが、いったいどれだけのファンが訪れるのだろうか。

「記憶の長嶋」は「記録の長嶋」に

著名人のお別れの会や葬儀・告別式で最も多くの参列者が訪れたのは、1998年5月に築地本願寺で行われた『X JAPAN』のhideの告別式とされ、約5万人のファンが献花した。

また忌野清志郎、美空ひばり、『ZARD』の坂井泉水、吉田茂元首相の葬儀などへの参列者は4万人を上回り、尾崎豊、渥美清、黒澤明、石原裕次郎も3万人を超えた。

長嶋氏のお別れの会はこれらを上回ることは間違いなく、少なく見積もっても10万人を超えるのは確実とみられる。

「記憶の長嶋」は、参列者数では「記録の長嶋」として名を残す可能性がある。

昨年、巨人の公式戦主催試合の総入場者数は282万5761人、’12年11月の巨人の日本一優勝パレードでは、日本橋から銀座までの沿道に約38万人が押し寄せている。

ただ、東京ドームに10万人以上を受け入れるため、入れ替え制案が浮上。今後は、パブリックビューイングも検討されることになるだろう。

お別れの会の日付は、栄光の背番号「3」に絡む日が選ばれるとみられる。

東京ドームのメインビジョンには、長嶋氏の現役時代のプレーの様子や、「私は今日、引退をいたしますが、我が巨人軍は永久に不滅です」という引退セレモニーの映像など、ありし日の長嶋氏の音声と映像が流れる――。

多くのファンが改めて涙するに違いない。

「週刊実話」6月26日・7月3日号より

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