長嶋茂雄さん死去でも“雪解け”しなかった長嶋家 喪主・三奈と一茂の相続放棄が意味する消えない確執

長嶋一茂 (C)週刊実話Web
6月3日に亡くなった、戦後日本を代表するレジェンド・長嶋茂雄さん。功績が伝えられる中、気になるのは息子でタレントの長嶋一茂の胸中だ。 

一茂は生まれたときから“大スター・長嶋茂雄の長男”として期待を背負い、有無を言わさず野球の道を歩む。

1987年にドラフト1位でヤクルトへ入団し、93年に茂雄さんが監督復帰した1年目の巨人に移籍。しかし、大した活躍ができずに引退したのは周知の通りだ。 

「一茂が野球をすることに、本人の意志が介在する余地はなかった。長嶋家に生まれたために野球をさせられて、本人としても生まれながらに思うものがあったことでしょう」(野球ライター) 

実際、一茂には家族間の確執報道が絶えず、複数の媒体で盛んに報じられていた。 

2013年に週刊新潮で長嶋家の関係崩壊を伝える記事が掲載され、一茂はこれを「事実無根」と訴えたが…。 

「一茂は当時、法廷で『もともと長嶋家はバラバラ』『旅行に行ったことも、食事だって揃ってしたことは一度もないです』などと証言。“事実無根”というのは、崩壊も何も、初めから関係性がないに等しいという反論だったのです」(スポーツジャーナリスト) 

一茂はその後も、長嶋家とは断絶していることを随所で明かす。 

2018年には『ワイドナショー』(フジテレビ系)で、父の莫大な遺産は相続放棄していることを告白。 

2021年11月には、雑誌ゲーテのエッセーで《父とは、もう13年会っていない》《生きているうちに父と会うことは、もう二度とないだろう。父だけでなく、妹達や弟とも10年以上顔を合わせていないし、連絡もとっていない》などと、断絶状態であることを改めて認めている。 

“喪主・三奈”が意味するもの 茂雄さんの相続放棄も明言 

一茂は《生きているうちに父と会うことは、もう二度とないだろう》と語っていたが、本当に実現してしまった。

さらに深刻な関係値をうかがわせるのが、茂雄さんの喪主を妹で次女の三奈が務めるという点だ。

「茂雄さんの葬儀は近親者のみで執り行うと公表されていますが、喪主は三奈であることも明かされています。
家族の形は家庭ごとにあれど、やはり、喪主は長男か長女が務めるのが一般的。一茂の辞退は『俺は長嶋家の一員ではない』という宣言にさえ見えます」(前出・ジャーナリスト)

一説によれば、茂雄さんの総資産は、邸宅などを全て含めると約6億円にのぼるとされている。これを辞退する一茂の覚悟は、相当であると言えるだろう。

「6日朝、一茂はレギュラーを務める『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)に茂雄さんの死後、初めて出演。
発言に注目が集まる中、『泣いているきょうだいはいなくて、笑い声さえ聞こえて』『妹たちと話したんですが、キレイな若い看護師さんがたくさんいた』など、久しぶりに家族と会話したことを明かしましたが、“雪解け”までには至っていないようです」(芸能記者)

茂雄さんの死去で長嶋家の関係修復も期待されたが、どうやら実現しそうにない。むしろ、これがきょうだい最後の会話にすらなったかもしれない。

一茂としては、長年背負ってきた、いや、“背負わされた”父の呪縛から解放され、ようやく自由に生きられるということなのだろう。

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