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座敷わらしに“アキラ100%のネタ”を披露~原田龍二の『不思議な世界』

原田龍二
原田龍二 (C)週刊実話Web

さまざまな不思議現象を追っている僕が、特に出会いを熱望しているのは座敷わらしかもしれません。番組の企画でも、座敷わらしが出ると言われるスポットを幾度となく訪れています。

この手の撮影は、もちろん台本はなし。当然ですよね、「こうすれば座敷わらしが出る」というマニュアルがないのですから。ある意味、僕は実験台です。相手は〝わらし〟、つまり子どもなので、ロケでは子どもが興味を持ちそうなことをやりました。結果的に何か反応めいたことが起きて、カメラに収めることができたらいいな、という撮影です。

広島県の三次市にある『わらべ』は、座敷わらしが出ると言われているお蕎麦屋さんです。2018年、そのお店にある座敷わらしが出ると評判の部屋を訪れました。部屋には僕が一人で滞在し、スタッフは部屋に設置したカメラを通して別室から見張ります。何が起きるかは全く予測がつきませんし、逆に何も起きないかもしれない。毎回、賭けのようなロケでした。

この状況で、霊感があるわけでもない僕は、何をすればいいのだろう。自己紹介をしてみたり、子どもが好きな風船をふくらませたりしてみます。そんな時、ふいにスタッフが「お盆を使ったネタをやってみては?」と言いました。彼はわざわざ、お盆を持参してくれていたのです。

「面白いこと、見たいですか?」と聞いてみた

子どもはやはり、面白いことが好き。「面白いこと、見たいですか?」と、誰もいない部屋で聞いてみました。すると、ポンという音が。これは「見たい」という返事に違いない。伝授してもらった、全裸で股間の前にあるお盆をひっくり返したりするアキラ100%さんのネタを、僕は披露したのです。

カメラは部屋に3台、設置してありました。僕が服を脱ぎだしたとたん、僕にピントが合っていたカメラが、突然ぼやけたそうです。他のカメラは、しっかり映っているのに。ぼやけたカメラと僕の間に、何かがいたとしか思えません。現場では、特に気配は感じなかったんですけどね。

ただ、この時ではないものの、「もしかしたら座敷わらしが家までついてきたのでは」と思ったことはあります。僕が座敷わらし調査を始めた初期の頃、家にいる妻からLINEが来ました。子どもたちが学校に行ったので食器を洗っていたところ、トイレの方からカランと音がしたという。見てみると、なぜかトイレのドアが開いていて、電球の傘が落ちている。しかしその傘は、トイレではなく洗面所の天井についていた物なのです。部屋の移動自体も謎ですし、その傘はプラスチック製なので、落ちたら割れそうなものなのに、無傷だという。そう連絡を受け取った僕は、「ああ、座敷わらしが家までついてきたんだな」と感じました。

座敷わらしに関しては、エピソードがまだまだあります。次回もこの不思議な存在について、語ります。

原田龍二
1970年生まれ。ドラマやバラエティーで活躍する一方、芸能界きってのミステリー好きとして知られ、近著に『ミステリーチェイサー原田龍二の謎のいきものUMA大図鑑』がある。現在、『バラいろダンディ』(MX)で金曜MCを担当。YouTubeチャンネル『ニンゲンTV』を配信中。

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