巨人・田中将大、古巣相手に200勝リーチか 二軍“無双状態”で完全復活へ

田中将大 (C)週刊実話Web
古巣・楽天イーグルスはもう一度、田中将大と契約更新に至らなかった経緯を説明しなければならないようだ。

6月5日現在、防御率1.17。これが巨人・田中のファーム成績である。

プロ19年目を迎えた大ベテランは、二軍では“無双状態”で完全復活も見えてきた。

そして今の登板間隔からすると、一軍再昇格はリベンジの舞台ともなりそうだ。

「5月31日のDeNA二軍戦は雨天中止でした」(スポーツ紙記者)

その日の先発予定が田中だった。

田中は同29日にブルペン入りし、約40球を投げ込んでいる。

登板2日前にブルペン入りするのは、先発ローテーションで活躍していた頃から続くルーティンだ。

この時点で31日の先発予想が揺るぎないものになっていたが、2つの見方がされていた。

「ファーム戦ではなく、一軍の中日戦に出る予定だったかも」(ベテラン記者)

復帰舞台が中日戦になる選択肢は、30日の試合中に予告先発が発表された時点で消えたが、早期昇格の可能性はまだ残されている。

古巣・楽天相手に白星をあげられるか

「結局、6月1日のDeNA二軍戦に先発し3回無失点。調整スケジュールに大きな変更はありません」(同)

今も「週末の登板」に向けて田中の調整が続けられている。試運転で短いイニングを投げるかもしれないが、完全復帰は6月7日が有力。それを一軍の試合予定と照らし合わせてみると、前日6日からのセ・パ交流戦、楽天3連戦が重なってくる。

田中の復帰登板は古巣相手の可能性が出てきた。

「31日に一軍昇格していれば、同日はバンテリンドームでの中日戦で、楽天3連戦は東京ドームが舞台です。両球場とも雨天中止はありません。うまくいけば31日に199勝目、7日に古巣相手に200勝達成となっていました」(同)

古巣相手に、200勝にリーチを掛ける可能性はまだ残っている。

田中自身も、まだやれるところを古巣にも見せ付けたいはずだ。

「田中は29日のブルペン投球後、これまでの二軍調整を振り返って、『投げる度に少しずついろんなことを思い出せてる』『イニングを重ねるごとにしか感じられないこともある』と、復活の手応えを語っていました」(同)

200勝達成の記念グッズの完売は必至。楽天・石井一久GMも地団駄を踏んでいるに違いない。

「週刊実話」6月19日号より

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