兵庫県政ガタガタ! 斎藤元彦知事を待ち受ける「行くも地獄、退くも地獄」な未来

斎藤元彦の公式サイトより
“おねだり・パワハラ”疑惑で知事辞任後、再選を果たした兵庫県の斎藤元彦知事が大ピンチだ。

県の第三者委員会は、斎藤知事の疑惑を告発する文書を作成した元県民局長(昨年7月急死)の私的情報漏洩を「斎藤知事や元副知事の指示で行われた可能性が高い」と結論づけた報告書を5月27日に公表した。

「昨年3月、元県民局長は斎藤知事のパワハラやおねだりなどをマスコミに告発。この内部告発に知事は元県民局長が告発者であると確信した。
そして、知事は側近から元県民局長の公用パソコン内に極めてプライベートな内容があるという報告を受けた。
第三者委は『知事は県議らへ元県民局長の私的情報漏洩を前総務部長に指示した可能性が高い』としたのです」(社会部記者)

第三者委の報告に対し、斎藤知事は5月28日、「漏洩を指示した認識はない」と改めて否定。

そして「組織の長として(前総務部長の)漏洩の責任を感じており、給与カットという形で対応したい」と自らの減給を示唆した。

「1年以上に及ぶ兵庫県政の混乱に加え、今回の第三者委の調査結果…。斎藤知事に対する県民の厳しい声は日に日に高まるばかりです」(同)

2024年度は職員103人が自己都合で退職

第三者委が報告書を公表する2日前の5月25日、神戸市内で約1400人が斎藤知事の辞任を求めるデモを行った。

参加者らは県庁前など約2キロを練り歩き、「斎藤辞めろ」「誹謗中傷やめさせろ」などのシュプレヒコールを上げた。

デモの様子はYouTubeも生配信され、一時は約6000人が同時視聴したというから県民らの関心の高さが窺える。また、斎藤県政に嫌気が差したのか県職員の退職が急増している。

「2024年度は職員103人が自己都合で退職した。この数は前年度の74人から大幅に増えている。
退職者の内訳は技術職56人、事務職47人。県は『転職市場が活性化している影響』として平静を装っているが、県の将来を担う有能な幹部候補生も含まれている。
あからさまに『斎藤の下で仕事をしたくない』と退職した職員もいたと聞くほどです」(兵庫県議)

昨年11月に行われた出直し知事選で再選を果たした斎藤知事。知事選ではPR会社などに違法な報酬を支払ったのではないかという疑惑も晴れていない。

「知事選での公職選挙法違反容疑での捜査はいまだに続いている。
県民からは“辞めろ”コールに拍車が掛かり、再び県議会が知事不信任決議を突きつけるかもしれない。斎藤知事は『行くも地獄退くも地獄』です」(地元記者)

斎藤知事は絶体絶命のピンチを脱出できるか。

「週刊実話」6月19日号より

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