元横綱の“流失”が止まらない! 宮城野親方の退職で相撲協会が戦々恐々

宮城野親方(元横綱・白鵬) (C)週刊実話Web
お祝い気分も半減だ。

新横綱・大の里とバトンタッチでもするように、史上最多の45回優勝の大横綱・元白鵬の宮城野親方が日本相撲協会を退職することが6月2日に決まった。

「宮城野親方は5月30日、式典出席のためにモンゴルに帰国したが、成田空港で記者たちに『私から話すことはありません』と語っただけ。
親方たちの間には『大相撲界を代表する大横綱がこんな形で相撲界を去っていいのか』と惜しむ声であふれています」(大相撲担当記者)

昨年4月、宮城野親方は弟子の暴行事件で部屋が閉鎖され、弟子と共に一門内の伊勢ケ浜部屋預かりとなった。

あれから1年が過ぎたが、部屋再開の目途が立たない上、次の名古屋場所前、預かり先の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)が満65歳の誕生日を迎え、照ノ富士親方(元横綱)が部屋を継承する。

宮城野親方と照ノ富士親方は、同じモンゴル人でありながら“犬猿の仲”なのは有名な話だ。

「この1年、部屋再開の日を夢見て針のムシロ状態で過ごしてきた宮城野親方にとって、処分解除の日が見えない上、不仲の照ノ富士親方の下につくというのは受け入れ難い。
“もうやってられない”となったんですよ。すでに親しい人たちには退職のあいさつも済ませていた」(一門関係者)

曙以降、半数の横綱が退職

ただ、相撲協会サイドにも、スンナリ退職届を受理できない事情もあった。

大相撲界は、引退しても番付があるとされる。

横綱経験者は相撲協会の宝。その宝の外部流失が、このところ相次いでいるからだ。

「曙以降、現役の2人を除いて10人の元横綱がいるが、そのうちの半分の5人、曙、貴乃花、若乃花、朝青龍、日馬富士がすでに退職している。
その上、白鵬までこんな形で辞めれば、批判が集中するのは避けられない。相撲協会は戦々恐々としていますよ」(相撲ジャーナリスト)

宮城野親方の退職後の身の振り方も気になる。

「退職したモンゴル出身の横綱らと相撲の新組織を立ち上げるなどの噂が飛び交っています」(同)

相撲協会に復讐か。

「週刊実話」6月19日号より

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