「公務員は最強でした」5年間一度も働かずに報酬を受け取って子供を3人出産した30代女性

「3人目の妊娠が分かった時は『やったー!』という気持ち」

計画通りに第二子を妊娠・出産した真奈美さん。

男女1人ずつの子宝に恵まれたこともあり、当初はこれで打ち止めにするつもりだったそうだが「もう1人産めば、働かないでお金をもらい続けることができる」と思い直してしまったという。

「もちろん、純粋に『もう1人くらいいてもいいかな』という思いもありましたよ? 私も夫も子供好きですし、夫は育休もとれましたし、おまけにあまり手がかからない子供たちだったので育児も楽だったんですよ。予定通り3人目の妊娠が分かった時は『やったー!』という気持ちでした」

不妊に悩む女性も少なくない中「欲しいと思った時に妊娠・出産できる」というのはかなり強運の持ち主かも知れない。

「それは自分でも思います(笑)。それでなくても、妊娠・出産が仕事を続ける上で何のハンデになっていないことも恵まれていますよね。
民間企業で働いている友人の中には『キャリアが中断されるんじゃないか』とか『リストラの対象になるんじゃないか』とか『収入が途絶えてしまう』などの理由で妊娠・出産を躊躇する人も少なくないんですけど、私の場合はどれも心配しなくて済むんです。
安定を理由に公務員になりましたけど、私が思っている以上に公務員は最強でした。
夫は普通のサラリーマンですが、このご時世に『3人も年子同然に子供を作った』ということで、周りからは『甲斐性がある』と一目置かれているみたいです(笑)」

※育休の扱いについては自治体により違いがあります。また、2025年からは育児・介護休業法が改正されています。

取材・文/清水芽々

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清水芽々(しみず・めめ)

1965年生まれ。埼玉県出身。埼玉大学卒。17歳の時に「女子高生ライター」として執筆活動を始める。現在は「ノンフィクションライター」として、主に男女関係や家族間のトラブル、女性が抱える闇、高齢者問題などと向き合っている。『壮絶ルポ 狙われるシングルマザー』(週刊文春に掲載)など、多くのメディアに寄稿。著書に『有名進学塾もない片田舎で子どもを東大生に育てた母親のシンプルな日常』など。一男三女の母。