「TOEIC」に替え玉侵入! 中国籍京大院生逮捕で浮かび上がった“不正受験サービス”の闇

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5月19日、英語のコミュニケーション能力を測る国際テスト「TOEIC」試験会場で事件が発覚した。

正当な理由がないにもかかわらず東京都板橋区の試験会場に侵入したとして、警視庁野方署は中国籍で京都市左京区の京都大大学院2年・王立坤容疑者(27)を建造物侵入の容疑で現行犯逮捕したと発表した。

王容疑者は、別の中国人留学生名義で自身の顔写真が貼られている巧妙な偽学生証を持って訪れ、さらに着用していたマスクの内側に3~4センチ程度の小型マイクを隠し持っていた。

このマイクは試験会場内で他の受験者に解答を伝える目的で使用する計画だったとみられる。

野方署によると、試験運営法人「国際ビジネスコミュニケーション協会」(中野区)から「同じ顔の人物が異なる名前で何度も受験している」との相談が寄せられていたため警戒していたところ、王容疑者が現れ逮捕に至ったという。

さらに、王容疑者が過去にも複数回にわたって替え玉受験を繰り返し、報酬を得ていたとみて捜査を進めている。

容疑者は過去にも900点以上獲得

同署の取り調べに王容疑者は「お金が欲しくてアルバイトを探していた。呼び出された都内の駅で偽造の学生証を渡され、会場も指示された」と供述しており、報酬目的で不正行為に及んだ可能性が高いとみられている。

同署は引き続き、組織的な不正の有無について調査を続けており、今後の捜査の進展が注目されている。

王容疑者は過去の(替え玉)受験で、いずれも990点満点中900点以上の高得点を記録していたという。

英語力が相当高いレベルであったことは間違いない。

そんな将来のある優秀な人物なら、その能力を別に使えば…と思っても後の祭りである。

「週刊実話」6月12日号より

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