「勝手にシンパシーを感じる存在だった。安らかに眠ってほしい」蝶野正洋が“インディーの帝王”サブゥーさんを追悼

「RISE」のアンバサダーに

話は変わるが、俺はプロレス界で「夏男」と呼ばれている。

今年は格闘技イベント「RISE」のアンバサダーとして、夏のビッグマッチを盛り上げていくことになった。

RISEは全国各地でアマチュアの大会もやっていて、どんどん組織が大きくなっている。

実はRISEの伊藤(隆)代表とは昔から交流があって、知り合ったキッカケは妻のマルティナだった。

スポーツジムに通っていたマルティナが、キックボクシングの個人レッスンを受けていたんだけど、そのコーチをしていたのが、まだRISEを立ち上げたばかりの伊藤代表だったんだよ。

そもそもマルティナがキックを習おうと考えた理由が、夫婦喧嘩で俺に勝つためなんだよね。

サンドバッグに俺の顔写真を貼って、バシバシ蹴るようなトレーニングをしていたらしい。

その練習に俺もたまに顔を出すようになって、それから伊藤代表との交流が始まった。

伊藤代表と俺はどちらも9月生まれの乙女座で、似ているところがある。

真面目ですごくいい人なんだけど、学生時代はヤンチャなタイプだったみたいで、そのあたりもウマが合う感じなんだよ。

俺は今夏も防災キャンペーンで全国のショッピングセンターを回る予定なんだけど、今後はそうした啓蒙活動に伊藤代表や、RISEの選手に協力してもらえればという気持ちもある。

今年も猛暑になるみたいだけど、めげずに走り続けていきたいね。

「週刊実話」6月12日号より

蝶野正洋の黒の履歴書】アーカイブ

蝶野正洋(ちょうの・まさひろ)

1963年シアトル生まれ。1984年に新日本プロレスに入団。トップレスラーとして活躍し、2010年に退団。現在はリング以外にもテレビ、イベントなど、多方面で活躍。