平和な小学校で前代未聞の保護者スキャンダル 遊び人のPTA会長がママさん役員2人と恋仲に

「私たちは何を見せられているんだろう」

「ケンカが勃発したとき、会長は外に出て電話中だったのですが、会長と親しいパパさん役員の方が『長田さん、大変です!』と呼びに行き、会長もひどく焦った様子で戻って来ました」

鬼のような形相で罵り合うA子さんとB子さんの姿に怯みながらも仲裁に入る長田会長。

「『2人とも落ち着きなさい』とか『いい加減にしなさい』とか会長は必死になだめていましたが、逆に『アンタが二股かけるからでしょ!』『元はと言えばアンタのせいでしょ!』と2人から逆襲にあっていました」

揚げ句、争いは徐々にヒートアップし、2人のPTAは廊下に倒れ込んで取っ組み合いを始めたという。

「セーターは引っ張られてブラジャーまで丸出しだわ、スカートがめくれてパンツは丸見えだわ…もう凄まじいほどの修羅場でした。『私たちは何を見せられているんだろう』って思いましたね」

呆れ果てた他の役員たちが「やってられない」「今日はもう会議にならないですね」などと帰宅し始めると、入れ替わりに会長の妻が登場。辺りは一瞬で凍り付いた。

「奥さんの『お騒がせしてごめんなさいね。今日はもうお開きということにしてください』という鶴の一声で撤収になりましたが、まさにラスボス登場という感じでした」

その後、当事者間でどのような話し合いが持たれたかは知る由もないが、結論から言うと、「A子さんB子さんは騒動の直後に役員を解任となり、A子さんはお子さんの中学受験を理由に転居し、B子さんは子供を連れて実家に戻ったみたいです。会長も退任し、4年ぶりに新しいPTA会長が誕生しました」とのこと。

平和な小学校を襲った前代未聞の保護者スキャンダルだった。

取材・文/清水芽々

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清水芽々(しみず・めめ)

1965年生まれ。埼玉県出身。埼玉大学卒。17歳の時に「女子高生ライター」として執筆活動を始める。現在は「ノンフィクションライター」として、主に男女関係や家族間のトラブル、女性が抱える闇、高齢者問題などと向き合っている。『壮絶ルポ 狙われるシングルマザー』(週刊文春に掲載)など、多くのメディアに寄稿。著書に『有名進学塾もない片田舎で子どもを東大生に育てた母親のシンプルな日常』など。一男三女の母。