原辰徳氏に心配の声 伝説助っ人の名前が出てこず…ナベツネ氏が託した若大将の今

原辰徳 (C)週刊実話Web
読売ジャイアンツで通算17年間、球団歴代最長の監督在任期間を誇り、3度の就任という異例のキャリアを持つ原辰徳前監督。“巨人の顔”として球界を牽引してきたレジェンドに、ファンから心配の声が相次いでいる。 

原氏は5月23日、日本テレビ系の巨人対ヤクルト戦「“野球の華”ホームランスペシャル」にて今季初となる地上波解説を担当した。 

番組では、原氏らしい熱のこもった語り口で中継を盛り上げ、副音声ゲストの井森美幸との掛け合いでは、おどけた表情も見せるなど“いつもの原節”に和やかな雰囲気だった。 

しかし、番組終盤のある場面が視聴者をざわつかせる。 

解説席で「印象的だったホームランを打った外国人選手は?」というテーマを投げかけられると、内川聖一氏は現役時代の同僚であるタイロン・ウッズの名を即答する。 

一方、原氏は「あの…阪神の…」と口ごもり、選手名が出てこない様子。これに内川氏が「バースですか?」と助け舟を出すと、原氏は「ああ、そうそう!ランディ!」とようやく思い出した様子で笑顔を見せた。 

ランディ・バースといえば、阪神タイガースを1985年に球団史上初の日本一へ導いた名助っ人で、シーズン打率.389というNPB史上最高記録を保持する伝説の選手。野球ファンなら誰もが即座に名前が浮かぶ存在である。

とりわけ、同時代にプレーしていた原氏にとって、その名をド忘れするとは考えにくい。 

「大丈夫か原監督」 

そのため、ネット上では「大丈夫か原監督」「老いが見えてきた」など、ファンの間に動揺が広がっている。

原氏の“兆候”として挙げられているのが、監督最終年の2023年8月16日、中日戦での“リクエスト騒動”だ。

この試合ではツーアウトからの5-4-3の併殺プレーで、原監督は二塁の判定にリクエストを行ったが、仮に判定が覆っても一塁は明らかにアウトのタイミングであり、攻守交代に全く影響がない。そのため「無意味なリクエスト」として今も語り継がれている。

そんな原氏に“ジャイアンツの命運”を託した人物といえば、渡邉恒雄氏(通称・ナベツネ)である。

球団の実権を握り続けてきたナベツネ氏は、2001年の長嶋茂雄監督退任後、当時まだ監督未経験だった原氏を異例の抜擢。その後も政権交代を経ながら、再三にわたって原氏を指名し、巨人再建を託している。

ナベツネ氏は、原氏を巨人の伝統を受け継ぐ後継者と見なしてきた。読売グループ内でも政治的後継者とされる存在だっただけに、今回の一件は、後継路線にも陰りが差し始めた象徴なのかもしれない。

原氏はまだ66歳。プロ野球界では今も多くの指導者が活躍する年齢だが「永遠の若大将」にも確実に時は流れている。かつてナベツネ氏が託した“原イズム”は、今どこへ向かおうとしているのか。

今後の原氏の言動や露出は、野球界のみならず読売グループ内においても注目を集め続けそうだ。

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