“乃木坂ガンダム”と賛否の『GQuuuuuuX』舞台設定は2014年か? 2025年か?

機動戦士ガンダムGQuuuuuuX公式サイトより
機動戦士ガンダム最新作『GQuuuuuuX(ジークアクス)』が乃木坂46及び坂道シリーズネタで、さまざまな意味で注目を集めている。 

メインキャラの名前が元乃木坂46メンバーのあだ名であったり、作中の何気ない数字がメンバーの誕生日だったりと坂道シリーズとの合致点が多く、賛否を呼んでいるのは既報通り。 

その流れでアイドルファンが“元ネタ”多数見つけ、「ガンダム博士」「ニュータイプ」として『GQuuuuuuX』考察の最前線を走り、議論が加速している。 

さらに、2014年に世間を賑わせた新垣隆氏、佐村河内守氏、小保方晴子氏を連想させるキャラも登場。ここから“2014年”がキーワードだとする説が有力だ。 

2014年に初紅白出場を実現させる? 

なぜ2014年なのかというと、こちらも乃木坂46ネタ。主人公・マチュは松村沙友里、ニャアンは西野七瀬と考察されている。 

2014年は後にグループを引っ張る西野が初めてセンターを担当したり、松村のスキャンダルがあったりと、乃木坂46にとって怒涛の年だった。 

スキャンダルが影響してか、グループの目標だったNHK紅白歌合戦への初出場を逃している。 

アニメの舞台は宇宙世紀0080の7月だが、2014年の12月だとも言える。 

作中に登場したカレンダーから、宇宙世紀0080の7月は第一土曜が6日、翌月の第一土曜が3日だと判明。2014年12月の第一土曜は6日、2015年1月の第一土曜は3日なのである。 

そして、年の瀬の風物詩といえば紅白歌合戦。テレビアニメ第1話と第2話のサブタイトルは「赤いガンダム」と「白いガンダム」だったのも興味深いところ。 

『GQuuuuuuX』は、乃木坂46にとっての2014年を書き換えようとしているのだろうか? 

しかし、2014年を広い目で見ると、現代に繋がるテーマも散見される。 

クリミア併合、消費税増税、iPhone 6発売 

2014年3月にロシアがウクライナのクリミア半島を併合。ウクライナ危機(クリミア併合)により、現在まで続くロシア・ウクライナ戦争の引き金になった。

2014年4月には消費税が5%から8%に。現在は10%だが、昨今の選挙の争点になっている消費税が変わったのもこの年である。

2014年12月には第47回衆院選の投開票が行われ、自民党が291議席を獲得し、与党が圧勝。この選挙は当時の安倍晋三首相による、アベノミクス継続の是非が争点だった。

さらにiPhone 6が9月に発売され、日本国内でSNSの普及が加速。日本未上陸だったNetflixの会員数が、世界5000万人を突破した年でもある。

つまり2014年はグローバル秩序の動揺、テクノロジーと価値観の転換が始まった年だと言えるかもしれない。

『GQuuuuuuX』は2018年にサンライズが鶴巻和哉監督を想定して、スタジオカラーに提案。鶴巻監督が、ジオン公国軍勝利の世界線を提案したところ、サンライズからのOKが出て企画が実現したという。

鶴巻監督は『GQuuuuuuX』のテーマを「本物と偽物」だと語っている。ちなみに、2025年12月6日と2026年1月3日も土曜日だ。

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