ガム世代の年長男性に悲報 社会環境の変化が生み出したグミブームの現在

グミ (C)週刊実話Web
2021年にガムが市場規模でグミに抜かれたのをご存知だろうか。

Z世代だけでなく、中高年層にも愛食され、お口のお供が「ガムからグミ」へ様変わり、グミ市場はさらに拡大している。

1980年、日本で最初に発売されたグミは株式会社明治の『コーラアップ』。8年後に同社が発売した『果汁グミ』は子供のお菓子として地位を築いた。

’00年代に入ると、おしゃれな商品が登場し女性の心をわしづかみ。グミは第2成長期を迎えた。

ガム市場は’15年まで1000億円を超えていたが、現在は500億円超にまで縮小した。

反対にグミは’15年に500億円ほどだったのが、’21年に600億円超でガムを抜き、’24年は1138億円と市場規模を広げている。

グミがガムの売り上げを超えた要因は、社会環境の変化とみられている。

コロナ禍前から『働き方改革』が叫ばれ、残業時間が減少。その結果、リフレッシュ、眠気覚ましでガムを噛む習慣は大きく減った。

JMR生活総合研究所の調査では、グミを食べる理由の上位は「美味しい」「噛み応えが好み」などの嗜好性が挙げられている。

ブームに便乗した大麻グミ騒動も

「20~30代の若い世代を中心に需要が拡大し、空前のグミブームとなったのです。
ガムのように噛んだ後、ゴミにならず飲み込めるのもいい。また、ブームに便乗して大麻グミ騒動も起きました」(事件ライター)

一昨年秋ごろから大麻グミを食べた後、体調不良を訴えて緊急搬送される健康被害が全国各地で多発。

厚生労働省は大麻グミに含まれるHHCHを指定薬物に追加、’23年12月からこの物質を含む製品について、製造、輸入、販売、所持、使用などが禁止された。

「大麻グミ騒動がブームに水を差すのではと心配されたんですが、ブームは以前より加速しています。
グミの原料は砂糖・水飴・ゼラチン・濃縮果汁などで、ゼラチンはコラーゲンの一種。美容と健康を志向する女性は、コラーゲンという響きに弱い。高齢女性からも支持されている。ダイエット食としても人気がありますよ」(フードライター)

ガム世代の年長男性には寂しい限りだ。

「週刊実話」6月5日号より

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