ノーベル平和賞の大本命はトランプ大統領? 世界各地の和平交渉に奔走するワケ

AIで生成したイメージ
トランプ米大統領が世界各国の和平に乗り出している。

交戦状態だったインドとパキスタンの停戦を仲介し、中東歴訪中にはロシアとウクライナの和平交渉仲介の構えを見せた。

「ノーベル平和賞の大本命」という声も浮上している。

犬猿の仲で知られるインドとパキスタンが5月7日以降、カシミール地方を舞台にミサイルや空爆で応戦する事態となった。

両国とも核保有国だけに緊張感が高まったが、5月10日に両国が停戦を発表。4日足らずで戦闘は止まった。

「その直後にトランプ氏はSNSで『停戦を仲介した』と投稿。実際、ルビオ国務長官が両国に停戦を促していた。核戦争に発展する懸念もあっただけに、トランプ氏の功績は評価されています」(社会部編集)

ロシアとウクライナの戦争でもトランプ氏の役割が重要になってきた。

大統領復帰直後の2月にはウクライナのゼレンスキー大統領と公の場で口論する様子が全世界でさらしものになった。

ウクライナへの軍事支援に消極的な一方で、ロシアのプーチン大統領に親近感を見せるなどロシア寄りとみられていたトランプ氏だが、ここにきて両国の仲介に乗り出している。

トランプ政権は「世界の警察」から降りた?

輸入品の関税引き上げで世界を揺さぶるトランプ氏はなぜ、世界各地の和平に関心を示すのか。

一つは軍事費の削減だ。

トランプ政権は費用が掛かる大戦後からの「世界の警察官」としての役割を降りようとしている。

軍事の代わりに各国に関税を突き付け、貿易問題から安全保障問題まで一気に解決しようとしている狙いが窺える。

そして、もう一つの狙いがノーベル平和賞。在任中にノーベル平和賞を受賞したオバマ元米大統領への強いライバル心だ。

「オバマ氏は核廃絶を訴える演説で受賞しましたが、実際には核問題は解決しませんでした。
国際社会から嫌われているトランプ氏ですが、ロシアとウクライナ、イスラエルとハマスの戦闘のほか、イランや北朝鮮の核廃絶などを実現すれば、ノーベル平和賞を出さざるを得ない」(同)

夢物語ではない?

「週刊実話」6月5日号より

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