「万博協会が解決に骨を折るのは当然」大阪・関西万博“場外”でもトラブル多発

大阪府ホームページより
大阪・関西万博の一般来場者は、5月16日までの累計で約303万人となったが、会場内外では相も変わらずドタバタやトラブル続きだ。

大阪・関西万博は「並ばない万博」を掲げているものの、フタを開けてみれば入場ゲート、パビリオン、レストラン、最寄り駅…と、どこもかしこも長蛇の列。目玉の「空飛ぶクルマ」も一時中止に追い込まれた。

「近未来の移動手段として事業化が期待される空飛ぶクルマは、一般客を乗せる予定だった。しかし、安全面で国の承認が間に合わず、万博ではデモ飛行のみ。
それでも部品落下やプロペラモーター破損のトラブルが起き、当面、運航中止。来場者をガッカリさせています」(在阪ライター)

話題の「2億円トイレ」は一時故障で利用制限に。

「設計関係者は“本来、トイレに流してはいけない異物混入が原因”と説明しているが、今後もたびたび利用制限なら無用の長物だ」(万博取材記者)

緊急搬送された60代女性が死亡

トイレ関連ではセンサーの故障により、手洗い場の水が蛇口から出なくなった。

4月24日には来場者が体調不良を訴え、心肺停止で緊急搬送された。

「運ばれたのは60代女性です。会場内に設置された診療所で常駐する医師の処置を受けていたが、容体が悪化。搬送された先の病院で死亡が確認されました。
病死のようです。5月11日には来場者が熱中症で初めて緊急搬送されている。これから本格的な暑さを迎えます。熱中症対策は大丈夫なのか心配です」(同)

万博は“場外”でもトラブルを抱えている。

「一部海外パビリオンで下請け国内業者への工事代金未払いが発生している。その額は数千万円から3億円。中には訴訟直前の案件や、このままでは倒産に陥る企業もある。
万博を運営する日本国際博覧会協会は『あくまで民間同士の契約問題』の姿勢。被害者間では『国家事業の手助けという側面もあった。万博協会が解決に骨を折るのは当然』と不満タラタラです」(社会部記者)

つい最近は大量のユスリカが発生しており、Xで話題になったばかり。

万博は10月までの長丁場だけに、今後も何が起きるか不安のタネは尽きない。

「週刊実話」6月5日号より

【関連】大阪・関西万博まだまだ課題盛りだくさん! 閑古鳥で「並ばない万博」の目標達成? ほか