ついに始まった! 習近平が目論む「尖閣侵攻作戦」3つのシナリオ

AIで生成したイメージ
中国が尖閣諸島(沖縄)に触手を伸ばしている。

これまでも中国海警局の船が領海にたびたび侵入してきたが、今度は海警局のヘリコプター1機が初めて尖閣上空の領空侵犯を行った。

尖閣は日本の領土だが、習近平国家主席は「1ミリたりとも領土は譲らない」と明言しており、尖閣への侵攻作戦を進めてくる可能性が高まっている。

5月3日、尖閣沖の領海に侵入していた中国海警局の船から、艦載ヘリが離陸し、領空を侵犯した。

日本側は厳重抗議したが、中国外務省は「日本の右翼の民間機が釣魚島(尖閣の中国名)領空に侵入したためだ」と主張した。

「実際に日本の民間機が尖閣上空を飛行していたのは事実ですが、そもそも尖閣は日本の領土ですから、中国側の言い分はめちゃくちゃです。
ただ、中国は、尖閣が自国の領土だと一方的に主張し続けることで、事実にしてしまおうという戦略です」(政治部記者)

中国海警局はもともと、日本の海上保安庁にあたる組織だったが、2022年に武器使用権限を拡大し、「第2海軍」のようになっているのが現状だ。

ヘリの領空侵犯は予行演習?

中国海警は連日、尖閣周辺の航行を常態化させるなど、「静かな侵攻」を続けている。

日本の海保も懸命に対抗しているが、物量的には中国側が圧倒している。

防衛関係者が警戒しているのが次の3つの侵攻シナリオだ。

(1)中国の漁船団が尖閣諸島周辺で、漁業の操業や悪天候による避難を名目に尖閣に上陸して中国旗を立てる
(2)中国海警局が主権の維持を名目に、武装した要員が尖閣に上陸し、監視拠点やヘリポートを造る(今回のヘリによる領空侵犯はこのシナリオの予行演習だったとの見方もできる)
(3)人民解放軍の部隊が、軍艦や輸送機、ヘリコプターなどを使い、短時間で尖閣諸島に上陸、占拠する。

「習主席は海警局に対し、『釣魚島の主権を守る闘争を強化せよ』と命じており、台湾と同様に侵攻作戦が警戒されています」(同)

日中友好議員連盟は4月末に訪中し、パンダの貸与を要請したが、これほどノー天気なことはない。

「週刊実話」5月29日号より

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