『サブスタンス』は2025年ベスト確実! デミ・ムーアの狂っていく演技はホラーかつコメディー

50歳の誕生日を迎えた、かつての人気スター、エリザベス(デミ・ムーア)は、容姿の衰えによる仕事の減少に悩まされていた。そんな状況に危機感を募らせていたある日、「サブスタンス」という違法薬品に手を出すことに。
薬品を注射するとエリザベスの背中が破けて「スー」という若い自分が現れ、たちまちスターダムを駆け上がっていく。エリザベスとスーの間には絶対的なルールがあったが、美と若さに対する執着はやがて暴走を始め…。
間違いなく今年のベストランキングに入る作品
まだ2025年の前半ですが、間違いなく今年のベストランキングに入る作品です。
あの『ゴースト』などで人気だったデミ・ムーアのカムバック作品として、アメリカで大ヒット。今、彼女はノリに乗ってます! 主人公が女性だから女性向け映画だと思ってる方が多いけど、それは間違い。
最近、すごく感じるのは“男性が女性の心理を知りたい、でも直接は聞きにくい”と思う人は、まずはエンタメから! 私は今、ミュージカル『ウェイトレス』に出演中です。
ある女性とその仲間のドロドロした物語ですが、観客では男性の笑い声が多く、“みんな異性の心理を知りたいのね”と思ってしまいました。
誰だって、若くてイキイキした自分でいたい。年齢を重ねるのは当たり前のことですが、ハリがなくなった顔と身体、そしてこの作品の主人公のように、エンターテインメント界で大人気だった過去を待つ人は余計にそう思うでしょう。
仕事も減って、悩むエリザベス(デミ・ムーア)は、とても怪しいけど、新しい再生医療「サブスタンス」を試すことに。
以前の美貌を取り戻すためには何でも試してみたい気持ちから、さっそく体に注入。すると、本人が若返ると思いきや、背中がパックリ割れて別の美人が登場。同じマインドをシェアするもう1人の自分を「スー」と名付けます。
スーは、エリザベスのこれまでの経験値を持ってるので、人気スターになるまで時間はかからなかった。
エリザベスの母体から離れることはできるけど、毎週“繋がらない”とスーも生きていけない。でも、美貌、若さ、人気にどんどんハマっていき、やがて暴走し始めるのです。
極上のエンターテイメント
綺麗でいたいがゆえに必死。自分のことが分からなくなってしまう人…いますよね。
もちろん「サブスタンス」は現実には存在しないけど、さまざまなやり方で、若さを取り戻したいのは、そんなに珍しいことではない。
だからこそ共感できる。狂っていくエリザベスはホラーに近いけど、ホラーとコメディーは紙一重。
私は物語に吸い込まれながら笑ってしまいました。
男性に置き換えて考えるのも全然アリ。でも、女性が綺麗でいたい理由の一つは、男性パートナーに何か言われるからなのでは?
だから皆さん、人間の中身を褒めましょう♡
とにかく、このテーマをここまでエンターテイメントにしたことに拍手です!
サブスタンス
監督・脚本:コラリー・ファルジャ
出演:デミ・ムーア、マーガレット・クアリー、デニス・クエイド
配給:ギャガ
5月16日(金)公開
「週刊実話」5月29日号より
【LiLiCoオススメ肉食シネマ】アーカイブ
LiLiCo(リリコ)
映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS『王様のブランチ』、CX『ノンストップ』などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。
合わせて読みたい
-
中田翔またも無償トレードか 移籍先ソフトバンクで秋広優人と師弟コンビ復活へ
2025.05.26 スポーツ -
永野芽郁“降板劇”の背景に「田中圭の妻」と「後追い報道」2つの理由
2025.05.29 芸能 -
永野芽郁『かくかくしかじか』公開2週目で4億円 近年屈指の赤字案件に?
2025.05.26 エンタメ -
橋本環奈の人気低迷が深刻 不倫騒動の永野芽郁より致命的?
2025.05.27 芸能 -
2027年ゴジラ松井監督誕生へ スタンフォード大・佐々木麟太郎ドラフト指名の秘策
2025.05.18 スポーツ -
オリオールズ・菅野智之にトレード説浮上 お相手はまさかのカブス・鈴木誠也
2025.05.30 スポーツ -
【2025年の大予言】平成の奇書『私が見た未来』が予言する2025年7月の「大災難」とは何か?
2025.01.06 -
銭湯が廃業ラッシュ「毎月のガス代は190万円」燃料費高止まりでも入浴料を上げられないワケ
2025.05.26 -
なぜ櫻坂46はロッキン不出場なのか? ポスト邦ロック時代の“かわいい”と“アルゴリズム”
2025.05.29 芸能 -
「8647」は“トランプ暗殺”のメッセージ? 1年で解任された元FBI長官のインスタが大炎上
2025.05.30
合わせて読みたい
-
中田翔またも無償トレードか 移籍先ソフトバンクで秋広優人と師弟コンビ復活へ
2025.05.26 スポーツ -
永野芽郁“降板劇”の背景に「田中圭の妻」と「後追い報道」2つの理由
2025.05.29 芸能 -
永野芽郁『かくかくしかじか』公開2週目で4億円 近年屈指の赤字案件に?
2025.05.26 エンタメ -
橋本環奈の人気低迷が深刻 不倫騒動の永野芽郁より致命的?
2025.05.27 芸能 -
2027年ゴジラ松井監督誕生へ スタンフォード大・佐々木麟太郎ドラフト指名の秘策
2025.05.18 スポーツ -
オリオールズ・菅野智之にトレード説浮上 お相手はまさかのカブス・鈴木誠也
2025.05.30 スポーツ -
【2025年の大予言】平成の奇書『私が見た未来』が予言する2025年7月の「大災難」とは何か?
2025.01.06 -
銭湯が廃業ラッシュ「毎月のガス代は190万円」燃料費高止まりでも入浴料を上げられないワケ
2025.05.26 -
なぜ櫻坂46はロッキン不出場なのか? ポスト邦ロック時代の“かわいい”と“アルゴリズム”
2025.05.29 芸能 -
「8647」は“トランプ暗殺”のメッセージ? 1年で解任された元FBI長官のインスタが大炎上
2025.05.30