『あんぱん』RADWIMPS主題歌への批判再燃「万歳」の歌詞に違和感

RADWIMPS・野田洋次郎 (C)週刊実話Web
3月から放送が始まったNHK連続テレビ小説『あんぱん』。RADWIMPSが歌う主題歌『賜物』に、再び視聴者からの批判が飛び交っている。 

『あんぱん』は、不朽の名作『アンパンマン』を生み出した、やなせたかしさんと妻・暢さんの夫婦をモデルにした物語で、舞台は戦前・戦中の日本。 

5月8日に放送された第29話では、主人公・朝田のぶ(今田美桜)ら朝田家にとって、家族同然の存在である青年・豪(細田佳央太)がついに召集され、戦地へ赴くことに。 

のぶは、東京の美術学校で気ままに暮らす柳井嵩(北村匠海)に「嵩がちゃらちゃら遊びゆう今この時も、兵隊さんたちは命懸けで戦いゆう!」と怒りをぶつけていた。 

また “ヤムおじさん”(阿部サダヲ)が戦争反対を訴えるなど、物語は徐々に重苦しさを増していく。 

そんな緊迫感が高まる中、視聴者の間で再び注目されているのが、主題歌『賜物』の歌詞だ。特に、ラストのフレーズ「君に託した 神様とやらの采配 万歳」に違和感を抱く人が続出している。 

「歌詞の最後が万歳で終わるのが嫌だ」

「ドラマが進むにつれ、“主題歌だけが浮いている”という指摘が以前にも増して多くなった。特に『万歳』というフレーズが、出征シーンなどと重なり、不謹慎だと感じる人も少なくない」(ドラマライター) 

視聴者たちは《どんどん戦争に向かっていくのに、歌詞の最後が万歳で終わるのが嫌だ》《戦争を恐れる主人公たちを描いてるドラマの主題歌を「万歳」で締めるチグハグ感》《そろそろほんとに、毎回「万歳」と聞くのが辛くなってきました》などと違和感を訴えている。

「歌詞自体は、運命的な出会いや才能への賛歌をテーマにしているようですが、そうなると豪の出兵や、のぶの父親の死も“神の采配”だったということになる。それはあまりにも乱暴な解釈でしょう。
しかし、やなせさんは、男声合唱のための組曲『人生ばんざい!』の作詞を担当している。また『正義は立場によって変わる』と説いてきました。正義の名のもとに、自身の正義を疑わずに執行する現代にこそ刺さる歌詞だとも言える」(同)

時代背景が変わるにつれ、歌詞の意味合いも変化していく。そのような主題歌を作ったRADWIMPSの才能が恐ろしい。

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