“医療現場の闇”男性医療従事者による女性患者への胸クソわいせつ事件4例

AIで生成したイメージ
医療現場では男性医療従事者による女性患者への性加害がしばしば問題になっているが、表面化するのはごく一部で、性加害を受けたことすら気づかないケースもあるという。

なぜなら一般の患者にとっては、自分がされていることが正当な医療行為なのか性加害なのか判別することができなかったり、麻酔などで意識がない状態で被害に遭うことが少なくないからだ。

実際に医療現場で働く人たちが見聞きした、男性医療従事者による女性患者へのワイセツ事件の実例を集めてみた。

「あんな病院、早くつぶれればいい」

「うちの病院の30代のレントゲン技師は中学生の女の子の検査をした時、本来ならば金具がついていない下着は着用可能なはずなのに、すべて脱いで検査着を着るように要求していました。
さらに、ベッドに寝かせた女の子の身体を『カメラの向きに合わせるから』などと言って触りまくったり、胸が見えてしまうような角度にベッドを動かしたり、両ひざを抱えさせた状態で下からのぞいたりしていたようです。
男性の同僚にも自慢気に話していました」(消化器内科・看護師)

「私が以前勤務していた産婦人科の先生(院長の息子・20代)は、患者さんが若い女性のときは内診にかこつけて局部を弄んでいました。
内診時には看護師が立ち会うのが普通ですが、彼はなんだかんだと用事を言いつけて看護師を遠ざけようとするんです。
手袋をせずに直接局部に指を入れたり、触ってはいけない場所を触ったりしていました。やたら時間をかけるので患者さんが不審がることもあったのですが、その場で先生を咎めることはできません。
なぜなら、患者さんが卑劣な行為を受けていることを察してしまうからです。それを先生も分かっているのでやりたい放題でした。
幸い患者さんの身体を傷つけるようなことはなかったのですが、同じ女性として見過ごすことはできず、院長に訴えたら、私の方がクビになりました。
あんな病院、早くつぶれればいいと思っています」(産婦人科・看護師)

「妊娠が発覚した時には安定期に入っていました」

「うちの病院では女性の患者さんのリハビリの時に、セクハラを繰り返していた40代の理学療法士が解雇されています。
支えるフリをして胸やお尻を触ったり、マッサージするフリをして下半身を撫で回していたようで、違和感を感じた患者さんからの訴えで発覚しました。
病院側はスキャンダルになるのを恐れて『他院へ出向した』などと説明していますが、実際、彼が他の病院や施設で働く可能性もありますので、また同じことをするような気がしてなりません」(整形外科・事務員)

「精神病院で働いています。つい最近、10代の入院患者さんが妊娠する事件が起こりました。相手は30代の看護師です。
その患者さんには愛着障害があり、男性看護師に特別懐いていたのですが、それにつけこんで不同意性交に及んだようです。
患者さんに生理が来ないのに気が付いた女性看護師の申し出で尿検査をし、妊娠が発覚した時には安定期に入っていました。
周りはもちろん、本人の意思も確認のうえ、中期中絶することになりました。
医療従事者の風上におけないどころか、人としても最低だと思います」(精神科・臨床心理士)

どれも胸クソが悪くなるような話ばかりだが、実は、これ以外にもここでは書けないようなエグい証言もたくさん届いている。

まさに「鬼畜の所業」と言わざるを得ないようなものばかりだ。

医療従事者と患者には信頼関係が不可欠であり、患者を癒やす立場の人間が患者の尊厳を踏みにじることは絶対にあってはならない。

取材・文/清水芽々

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清水芽々(しみず・めめ)

1965年生まれ。埼玉県出身。埼玉大学卒。17歳の時に「女子高生ライター」として執筆活動を始める。現在は「ノンフィクションライター」として、主に男女関係や家族間のトラブル、女性が抱える闇、高齢者問題などと向き合っている。『壮絶ルポ 狙われるシングルマザー』(週刊文春に掲載)など、多くのメディアに寄稿。著書に『有名進学塾もない片田舎で子どもを東大生に育てた母親のシンプルな日常』など。一男三女の母。