【六本木クラブ集団暴行死事件】関東連合“最後の大物”見立真一容疑者は今どこにいるのか?

この制度は、難事件に関する情報収集を目的に2007年に設けられたが、今では都道府県警が支払う報奨金(通常100~300万円程度)に有志支払いの懸賞金が上乗せされ、総額500万円以上のものも少なくない。
2012年に東京で起きた「六本木クラブ集団暴行死事件」の見立真一容疑者には、実に600万円もの懸賞金がかけられている。
市川海老蔵、朝青龍の騒動で注目を集めた関東連合
関東連合という半グレ集団が有名になったのは、2010年11月に歌舞伎役者の市川海老蔵(現・團十郎)が被害を受けた暴行事件でのことだった。
それ以前の同年1月に起きた横綱力士朝青龍による傷害事件にも関東連合メンバーが関与しており、立て続けの事件報道で「危険な集団」という認識が急速に世間に広まっていた。
その関東連合で当時リーダーだった見立真一(当時23歳)が主犯格となった集団傷害致死事件が2012年9月2日午前3時40分ごろ、六本木の飲食店ビル内のクラブFで起きた。
当日、クラブFは音楽イベントの真っ最中であり、大音量で音楽が流され、大勢の客で賑わっていた。
その中を突如、目出し帽姿の男たち10人がなだれこんだ。男たちは薄暗い店内を迷うことなく進み、VIPエリアに侵入。
男性3名、女性2名で酒を飲んでいたA氏(31歳)をおよそ1分間にわたって金属バットや鉄パイプで袋叩きにし、のちに死亡が確認された。
死因は頭蓋骨損傷による失血死、または脳幹部損傷とみられる。同席していた友人2名も殴られ、軽傷を負っている。
何十人もの客がその場に居合わせたが、大音量の吉楽で暴行の音はかき消され、さらに大勢の客がいた通常フロアとは隔離されたエリアでの犯行だったため、ほとんどの客は事件に気づかなかったという。
見立真一を国際指名手配
犯行を終えた男たちは無言で店内を去り、ワゴン車2台に分乗して東大和市を経由し、埼玉県内に逃走した。
すぐに捜査本部が設置され、捜査が開始された。当初はA氏が関東連合となんらかのトラブルを起こしていたと考えられていたが、捜査が進むにつれて、関東連合とはまったく縁もゆかりもない人物だということが判明する。
被害者A氏は複数のキャバクラ店などを経営する飲食店経営者で、事件現場となったクラブFの常連というだけの、関東連合とのトラブルも接点もない人物だったのだ。
もともと犯人グループの狙いは、敵対する元暴力団幹部Kという男だった。
両者は浅黒い肌やがっちりした体格という風貌がよく似ており、さらに足をひきずって歩くという特徴までが一致しており、不幸にも人違いで殺されてしまったのである。
事件発生後の9月7日には、警視庁が容疑者グループの映った防犯カメラの映像と容疑者5名の写真を公開。すぐに関東連合の元メンバーらが関与しているという情報が寄せられた。
10月にはクラブF経営に関わる関係者8名を無許可営業容疑で逮捕。12月に麻布警察署に捜査本部を設置。
事件に関わったとされる関東連合元リーダーをはじめ、すでに出頭して事情聴取を受けていた2名の逮捕状を取ったほか、17名の逮捕状を取得し、翌13年1月21日までに計18名が逮捕された。
捜査本部は残る主犯格の見立の顔写真入りポスター1万2000枚を作成し、13年2月には国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際指名手配した。
15年には懸賞金を600万円に引き上げて情報提供を呼びかけているが、いまだに有力な情報は寄せられていないようだ。
見立真一はセブ島に潜伏している?
しかし、1年も経たずに18名もの容疑者が逮捕、起訴されたケースは珍しく、傷害致死事件捜査としては異例のスピードで進んだといえるが、主犯格の見立は、その上をいく素早さで国外逃亡を遂げていた。
見立は事件発生のわずか1週間後の12年9月9日、中国・北京からフイリピン・マニラ空港に渡航。事件からぴったり2カ月後の1月2日にはインドネシア・ジャカルタからマニラ空港に入り、その後、行方を絶っている。
日本外務省からは13年1月下旬に旅券返納命令が出ており、現在は不法滞在となってはいるが、見立の逃亡には現在まで支障はないと考えられる。
見立は関東連合元幹部で執筆活動を行なっていた知人に、「一生逃げるし逃げ切れる自信がある。日本に未練はない」と明かしており、1億円を集めると豪語していたという。
事件当時、実際に関東連合メンバーと関係者の間にはカンパ要請が回ってきており、見立の逃走時には2億円ほどの資金が集まっていたという話もある。
関係者によれば、見立はダイビングスポットで有名なフィリピンのセブ島に潜伏している可能性が高いという。
今も異国の青い空の下で高笑いをしているのだろうか。カネに困った一人の元若者が陽炎の彼方に浮かんでは消える。
週刊実話増刊『迷宮事件の真実』より
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