“物言う株主”に送り付けられたフジテレビ2トップの「セクハラ怪文書」

1月27日に開かれたフジテレビ会見
元タレント・中居正広氏に端を発したトラブルを巡り、フジテレビが設置した第三者委員会は親会社のフジ・メディア・ホールディングス(フジHD)の企業統治不全を指摘した。 

フジHDの大株主である米投資会社のダルトン・インベストメンツは取締役候補として、SBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長兼CEO以下、12人を提案している。 

一方、マスコミ各社やダルトン社を含めた“物言う株主”に怪文書が送り付けられた。 

冒頭『金光会長と清水社長のハラスメント案件』と題された怪文書は「第三者委員会のヒアリングでは自分が特定されるリスクを恐れてこの内容を割愛して供述してしまいましたが、報告書を読みやはり世の中に知らせる必要があると思いましたので、関係者皆様に証言いたします」と送付理由を前置きしている。 

6月の株主総会でフジHDの金光修社長は会長、清水賢治専務が社長に就く。怪文書では金光氏についてはハラスメントが2件、清水氏には「派遣社員への常習的セクハラ」が書き連ねてある。 

金光会長と清水社長にセクハラ疑惑 

金光氏の件では週刊金曜日の記事を引用。内容は2018年8月9日に週刊金曜日オンラインにアップされた『フジテレビ「お台場みんなの夢大陸」入場者数を偽装か フジHD株主総会』というタイトルの記事だ。

怪文書は「フジHDの株主総会が、社員の内部告発に基づく爆弾質問・動議で大揺れとなった。他メディアでは報じられない疑惑が浮上した」と記事の一部を引用。

続けて「金光専務(※当時)に関する衝撃的な内部告発も筆者に寄せられていた。告発の内容は、<金光専務のセクハラは社内でも関心が高い。専務は気に入った女性を自分の担当部門に採用、出張時に同宿するなどしてセクハラが疑われている>などというものだ」と記載されている。

また清水氏については「10年近く前ですが、執行役員にご昇格された際に総合開発局の飲み会が開かれました。ご本人もほとんど酔ってはいなかったと記憶してます。そこで派遣社員の女の子のお尻に何度も何度も手を当てて擦るようにしてさわるのを見ました。
部下の〇〇(※実名)に『まずいっすよー』とふざけた感じで注意されると『私はね、シミケンじゃなくてね、今日からシリケンだから(中略)』と言いながらさわり続けるのをその場で実際に見ました…」と女性派遣社員へのセクハラ行為を指弾している。

あくまでも怪文書だが、両人はフジHDの2トップに就任するだけに、調査してしかるべきと思うのだが。

「週刊実話」5月8・15日合併号より

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