日曜劇場『キャスター』最終回に向けて禁断の布石…フジテレビ問題を追及か? 高橋英樹=日枝久氏の可能性

阿部寛 (C)週刊実話Web
日曜劇場『キャスター』(TBS系)の視聴率が急落した。しかし、最終回へ向けた布石を仕込んでおり、注目度はますます高まるだろう。 

同枠でおなじみの阿部寛主演作で、初回の世帯平均視聴率は14.2%(ビデオリサーチ調べ/関東地区・以下同)。近年の日曜劇場作品でズバ抜けた数字だったが、4月20日放送の第2話は世帯平均視聴率11.7%まで急落した。 

ドラマのストーリーは、型破りなキャスター・進藤壮一(阿部)が、低迷する報道番組を立て直すというもの。法律すら無視した強引な取材でスクープをつかみ取り、番組を高視聴率へ導いていく。 

阿部以外にも永野芽郁やなにわ男子・道枝駿佑など若手人気俳優も出演しているのだが、なぜ視聴率が急落したのか? 他局の編成担当者が内情を明かしてくれた。 

「『キャスター』の舞台は報道番組ですが、あり得ない展開が多い。準主役の永野が番組の総合演出を担当しているが、若手社員がキー局の報道で演出を務めることは無い。
また、進藤は強引に取材するのだが、不法侵入や盗聴など、犯罪に問われるものも多い。リアリティがなさすぎて視聴者離れが起きているのでしょう」 

とはいえ、まだ2桁をキープしており、他ドラマに比べれば圧倒的に視聴率がいい。設定は無茶苦茶ながら、話題性の高い事件をネタにしたストーリーには、おもしろいと称賛されている。 

違法オンカジ、STAP細胞…終盤はフジテレビ問題? 

例えば、第2話で取り上げたのはオンラインを使った違法賭博。日本バレーボール界のエース・名和選手(鈴木貴之)が進藤の取材対象となり、最終的に名和の関係者が逮捕され、大谷翔平と水原一平を思わせるような演出も見られた。

次回27日放送の第3話では女優・のんが、大学の若手研究員・篠宮楓を演じる。篠宮はいわゆるリケジョで、新たな万能細胞を発表しながらも、研究の不正疑惑が取り沙汰される役どころ。

この設定はもちろん、2014年のSTAP細胞騒動の小保方晴子氏を思わせるもの。このように『キャスター』は、史実に基づく事件や騒動を基にストーリーを作り、話題を作っていくようだ。

そんな中、最終回に向けて禁断のネタをストーリーに組み込む可能性があると噂されている。

「一連のフジテレビ問題を扱うと言われています。しかも、フジ・メディア・ホールディングスを長年率いた日枝久氏をネタにするという情報だ。作中では進藤がマスコミに復讐しようとしている描写がある。
その進藤を招き入れたテレビ局の会長・国定義雄(高橋英樹)がラスボスなのではないか。国定は登場回数が少ないのに、各回で不穏なセリフを残している。国定を日枝氏に見立て、テレビ局の醜態を暴くストーリーにするのかもしれない」(前出・編成担当者)

ここ最近はフジテレビだけでなく、報道やニュースの在り方が見直されている。テレビ局がテレビ局を扱うのは相当な覚悟が必要だと思うが、今後の展開にも注目したい。

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