大阪・関西万博まだまだ課題盛りだくさん! 閑古鳥で「並ばない万博」の目標達成?

吉村洋文 (C)週刊実話Web
大阪市此花区にある人工島・夢洲で大阪・関西万博が4月13日に開幕したが、スタートから大混乱。SNSには#万博ヤバイの投稿で溢れた。

地元テレビ関係者が混乱ぶりをこう話す。

「開幕初日、想定外の冷たい雨も混乱に拍車を掛けました。批判の筆頭は『並ばない万博』を目指したが、至る所で行列ができたこと。事前予約で入場券が登録されたQRコードでしたが、あまりに多くの人が一時的に集まりすぎてアクセスできないトラブルが発生し、入り口付近が大渋滞。2時間待ちの来場者たちの不満が爆発したのは言うまでもありません」

追い打ちを掛けたのは、途中激しくなった雨。午後には本格的な冷たい横殴りの雨で気温は10度以下に。

「こうした雨や真夏の日差しをしのぐ建物、屋根が少ないのです。建物といえば、パビリオンと飲食店があるが、どこも長蛇の列。小さな子連れ家族やお年寄りには大変でしょうね」(同)

開幕初日午前中で『くら寿司』は8時間待ち。人気のアメリカ館、フランス館では1~2時間待ちがザラ。

行列難民、食事難民になった人たちが逃げ込んだ先は万博の目玉、周囲約2キロ、高さ約20メートルの大屋根リング下だったが…。

猛暑日、ゲリラ豪雨などの対策も懸念

「ここも冷たい雨が横殴りで吹き込んでいた。散々な目に遭ったのに、帰宅する際も大混雑でした。帰る人と入場する人がガッチンコの午後3時ごろ、最寄り駅・夢洲駅は駅への入場が制限され、帰りも1時間待ちの有様でした」(同)

吉村洋文大阪府知事が自身のXに投稿した「万博開幕日に来てくれた皆さん、ありがとう」に対し、「ありがとうではなく、ごめんなさいだろう」「嵐でもないこれぐらいの雨で大混乱、ダメな運営」と批判が殺到した。

危機管理アドバイザーがこう懸念する。

「夜になると多少混乱も収まり、数々のライトアップや人気歌い手・Adoのオープニングライブもあり、『楽しかった』という声もあった。問題は人の多い日中の時間帯の混乱をどうさばくかでしょう。これからGW連休や気温40度近くになる猛暑日、ゲリラ豪雨などの対策は万全でしょうか?
現在のままなら、待ち時間や混雑で体調不良を訴える来場者も続出するでしょう。万博会場内の地図は小さく案内人も少ない。トイレの長蛇の列には閉口しました。ましてや大地震などが起きた場合は孤島化し、パニック必至」

大阪・関西万博の開催期間は半年で10月13日に閉幕する。開幕前から予算オーバー、入場券販売不振など“呪われた万博”は早晩、行列から閑古鳥に変わりそうだ。

「週刊実話」5月8・15日号より

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