16歳の清楚系女子高生が歪んだ性癖をサポート 闇深いプチバイトで「10万円くらい稼ぎました」

Aは「ワンチャン捕まってる」

また、こんなシチュエーションもあったという。

「ショッピングモールの時は通りがかった中学生くらいの女の子2人組に『迷子みたいな子猫が車の下に入っちゃって、一緒に捕まえてもらえない?』ってAさんが乗ってる車まで連れて行きました。それで『あの車の下なんけど…あ、誰か乗ってるみたい。一応声かけた方がいいよね?』と言いつつ『私、車の下見張っているから、声かけてもらっていい?』って頼むんです。
女の子もしゃがんだり、地べたを這いずるようにして車の下を覗く役はイヤじゃないですか? だから声をかけに行ってくれるんですけど、運転席に近づくと下半身全開のAさんがいるってわけですよ。女の子は大抵そのまま逃げちゃうけど、中には『逃げましょう!』って、私の手を引っぱってくれる子もいますね。
『お店の人に言いましょうか?』とか『警察に通報した方がいいですよね?』とかって流れになることもあるんですけど、Aさんはすぐ逃げちゃうし、車種とかナンバーも覚えられるようなことはないので『無理だよ、もう行っちゃった』って言うと、それで終わります。私が共犯者だとは夢にも思ってないでしょうね」

このプチバイト、沙奈ちゃんが聞いたところによると以前は男子高校生がやっていたこともあるそうだが、女の子への声がけが難しかったようで不発に終わることが多かったという。

「男女関係なく、見た目が重要なんですよ。真面目で清潔感があって礼儀正しい、好感度が高そうなタイプじゃないと相手が警戒するから無理なんです」

確かに沙奈ちゃんは見た目が「清楚系のお嬢さん」。とてもじゃないが、歪んだ性癖の方々の片棒を担ぐようには絶対見えない。

「でしょ? でしょ? バイト代は露出が成功した後、SNSで連絡を取り合って落ち合い成功報酬をもらうんですけど、私はこれで10万くらい稼ぎました。今はもうやってないけど、Aさんと連絡がとれなくなっちゃったんですよ。ワンチャン(※もしかしたらの意味)捕まったのかも知れないですね」

…どうか、捕まっていますように。

取材・文/清水芽々

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清水芽々(しみず・めめ)

1965年生まれ。埼玉県出身。埼玉大学卒。17歳の時に「女子高生ライター」として執筆活動を始める。現在は「ノンフィクションライター」として、主に男女関係や家族間のトラブル、女性が抱える闇、高齢者問題などと向き合っている。『壮絶ルポ 狙われるシングルマザー』(週刊文春に掲載)など、多くのメディアに寄稿。著書に『有名進学塾もない片田舎で子どもを東大生に育てた母親のシンプルな日常』など。一男三女の母。