ソフトバンク、4272日ぶり単独最下位で正捕手“緊急補強”へ 甲斐拓也の穴埋めに全方面ラブコール

甲斐拓也(インスタグラムより)
4月4日から本拠地で迎えた西武ライオンズとの3連戦を1勝2敗で負け越し、ソフトバンクホークスが最下位に転落した。つづく9日のオリックス戦で最大4点差をひっくり返し10-9で勝利したものの、今シーズンは不安視されている。

「西武と入れ替わり最下位は脱したものの、単独最下位となったのは2013年7月24日以来、4272日ぶり。このときには勝率2割5分に低迷し、『近年稀に見る弱さ』と評されたほど。今のチームで今後のペナントレースを勝ち上がっていけるか危惧されている」(野球担当記者)

中でも急務なのが、捕手の補強だ。ご存じの通り、長年正捕手として活躍していた甲斐拓也(32)が昨シーズン終了後、巨人にFA移籍した。

「新・正捕手が誰になるのか」が喫緊の課題とされ、小久保裕紀監督(53)は先発投手との相性をみて、谷川原健太と海野隆司を使い分ける方法でしのいでいたが、最下位転落となった4月4日、その起用法に失敗してしまった。

「先発は有原航平で、捕手は谷川原でした。開幕戦もこのバッテリーが起用され、どちらの試合も中盤から大きく崩れ敗戦に至ったことから、同じ失敗が繰り返されたと評判なのです」(同)

開幕戦での有原は5回までは無安打だったが、6回に突如崩れ、6失点。4日も打者2巡目の4回に豹変し、6失点を与えた。

その原因は、バッテリー間にあったとも言われている。

「有原が捕手からのサインに首を振る場面が多いのが気になります。突如打たれ出したのは、首を振り過ぎて肩を痛めたせいではないか、なんて冗談もあるくらいです」(同)

打者、投手、捕手を途中補強!?

ただこうした光景は、明らかに甲斐が所属していた去年までは見られなかった。

そのためか、谷川原は7日に出場登録を抹消され、2軍落ちとなった。

「谷川原は、捕球テクニックの指針の一つであるフレミング率が他の捕手よりも高い。小久保監督が彼に開幕マスクを託した理由はこのあたりにあるが、同じ配球を繰り返す欠点が直らなかったため、ファーム行きとなった。今後は、海野、渡邉陸、嶺井博希に加え、外野手で登録された佐藤直樹らを捕手として使い分けていく方針のようだが、正捕手の途中補強も叫ばれているのです」(同)

ちなみに、ホークスは昨季MVPを獲得した近藤健介が腰を負傷。長期離脱もあり得る状況で、好打者のシーズン途中の補強を狙っているとの情報に加え、投手の補強依頼も現場から上がってきているという。

場合によっては、打者、投手、捕手の全方位型補強に着手する可能性も高そうなのである。

「週刊実話」4月24日号より一部内容を変更