強大化する中国と弱体化するアメリカの激突で勃発する「第三次世界大戦」の“地獄絵図”【忍び寄る最終戦争1】



国連機関、ユネスコも脱退

事実、これまでもアメリカは国連人権理事会を脱退しており、ユネスコも脱退した。

そして、さらなるアクションとして、ロシアによるウクライナ侵攻で危機にあるNATO(北大西洋条約機構)の脱退や、世界各地にあるアメリカ軍の撤退まで準備しているようだ。

NATOは、ご存じの通りアメリカを中心とした北アメリカ、ヨーロッパ諸国によって結成された軍事同盟である。

そして現在アメリカは、このNATO軍に約7割以上の経済的出資をしているが、トランプ氏は「時代遅れ」とその参加の意義を否定。就任前から脱退をほのめかせていたのだ。

「そのトランプ大統領が、ロシア側に有利な形で紛争終結に動いたことでNATO脱退が現実味を帯びてきました。そして、その次に控えているのが、各国に駐在しているアメリカ軍の撤退です。トランプは世界中に展開している米軍基地とアメリカ兵のほとんどを自国に戻し、これから来る危機に対処しようと考えているようです」(軍事ジャーナリスト)

こうしたアメリカの弱体化と合わせて、中国はさらなる拡大へと歩を進めているのである。

『検証 2025年の大予言』より一部内容を変更

【忍び寄る最終戦争2】へ続く