F1日本GP“ホンダの秘蔵っ子”角田裕毅の優勝プラン 絶対王者フェルスタッペンは「何としてもホンダに恩を売りたい」

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F1トップチームのレッドブルは、4月6日に鈴鹿サーキットで決勝が行われる今季第3戦「日本グランプリ(GP)」から姉妹チーム・レーシングブルズ(RB)の角田裕毅(24)を引き上げた。

王者マックス・フェルスタッペンがパートナーで、パワーユニット(PU)はホンダ。ただ、その裏には「角田優勝」陰謀説が渦巻いている。

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「日本のF1パイオニア、中嶋悟がF1にフル参戦して38年経つが、日本人ドライバーが優勝を狙えるトップチームでF1を戦うのは今回が初めて。表彰式で『君が代』が響く光景が目に浮かぶ」

そう語るのはアイルトン・セナの活躍でF1の虜になり、フジテレビがF1地上波放送をやめて(2011年シーズン限りで終了)から遠ざかっていたファン。

そんな全国津々浦々の往年のファンが先週来、雪崩を打ってF1に戻ってきている。

これまで20人を超える日本人ドライバーがF1に挑んできたが、ワールドチャンピオンはおろか、レースに勝ったドライバーさえいない。

最高位は鈴木亜久里(1990年、日本GP)、佐藤琢磨(’04年、アメリカGP)、小林可夢偉(’12年、日本GP)の3位。そんな黒歴史に終止符を打つときがきたのだ。

現在のF1は10チーム20ドライバーでチャンピオンを競う。

しかし、レッドブル、マクラーレン、フェラーリ、メルセデス、アストンマーティンの5強が上位を占め、RBのような下位チームがポイントをゲットするのは困難なのが現実。

今季も4年連続ドライバーズチャンピオンのフェルスタッペンを抱えるレッドブルが最有力と目されていたが、開幕戦・オーストラリアGP、第2戦・中国GPで共にマクラーレンに優勝を奪われた。

何としてもホンダに恩を売りたい

主戦ドライバーこそ2位、4位と堅走したが、2ndドライバーのリアム・ローソンはリタイアと12位。クリスチャン・ホーナー代表は辛抱たまらず、日本GPに合わせ姉妹チームの角田とのシート交換を決めた。

角田は鈴鹿レーシングスクールの卒業生で、校長の中嶋悟氏の強い推薦とホンダの後押しで’21年にアルファタウリ(現RB)からF1デビュー。ルーキーイヤーのアブダビGPで4位入賞を果たした新進気鋭のドライバーだ。

「レッドブルが’23年シーズンに挙げた22戦21勝は、マクラーレン・ホンダ全盛期の1988年にセナ、アラン・プロストが記録した16戦15勝を上回る成績。チーム力は高く、今回はホンダがスペシャル・パワーユニットを用意する。角田が予選で上位グリッドを獲得できれば、表彰台の中央だって狙える」(スポーツ紙記者)

ただ、チームには“絶対王者”フェルスタッペンがおり、2ndドライバーの角田は、その王者にマシントラブルなどのアクシデントがない限り、表彰台をゲットできても頂点は難しいと言われているが…。

「フェルスタッペンが角田に優勝を譲る、逆オーダーも予想される。彼は何としてもホンダに恩を売りたいのです」(F1事情に詳しい日本のF1スポンサー)

陰謀説をざっくりまとめると、話はこうだ。

ホンダは’18年から、レッドブルの姉妹チーム・トロロッソ(後のアルファタウリ)にワークスのPUを提供していた。その縁でレッドブルもホンダから供給を受けることになるのだが、ホンダが’21年限りでF1を撤退し、苦境に…。

当初は自社PUの開発を目指したが、うまくいかず、ホンダの子会社であるホンダ・レーシング(HRC)を通じて組み立て済みのPUを購入し、「HONDA RBPT」のバッジをつけて使用している。

角田優勝なら今後もPU調達の可能性も

ところが、ホンダが’26年からF1に復帰することになり、ライバルのアストンマーティンとコンビを組むことが決定。レッドブルへのPU供給は今季で終了となり、レッドブルは来季から未知数のフォードからのサポートを受ける予定という。

これだけでも頭が痛いのに、レッドブルのマシンを手掛けてきた「空力の鬼才」エイドリアン・ニューウェイがアストンマーティンに引き抜かれ、昨季限りでチームを去った。

今季のレッドブルのマシン「RB21」の制御が難しいのは、そのためだ。

「今、パドックで飛び交っているのが、フェルスタッペンが契約の解除条項を行使し、’26年にアストンマーティンへ移籍するという噂。アストンマーティンのオーナーであるローレンス・ストロールが、総額10億ポンド(約1900億円)規模の長期契約を用意しているとの報道もある」(F1ジャーナリスト)

現在のアストンマーティンのドライバーは、元ドライバーズチャンピオンのフェルナンド・アロンソとオーナーの息子ランス・ストロール。来季も続投の方針だが、ホンダの強い後押しがあれば、フェルスタッペンがシートを奪う可能性はある。

それには、ホンダの秘蔵っ子・角田の日本GPを援護する必要があり、角田が前を走っていれば、抜くことはないという見立てだ。

レッドブルにしても、角田が鈴鹿で優勝(もしくは表彰台)となれば、引き続きホンダからのPU調達の可能性が出てくる。これが「角田優勝陰謀説」の概要だ。日本GPが楽しみになってきた。

「週刊実話」4月17日号より