全国初! 路上営業を繰り返すもつ焼き屋に都公安委員会が営業停止処分を発令

画像はAIで生成したイメージ
違法路上営業を繰り返す居酒屋に、“お灸”が据えられた。

東京・新橋の居酒屋『英勇屋三丁目店』は、無許可で路上にテーブルや椅子を並べて営業していたことについて、道交法違反(道路不正使用)の疑いで警視庁から複数回の指導や警告があったにもかかわらず、それを無視し続けたため、東京都公安委員会から営業停止処分を科されることになった。

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期間は3月21日から21日間の営業停止となる。

関係者によると、店側は一昨年4月から去年10月、警視庁から60回以上警告を受けていたが、直後に一時撤去するだけで翌日には再び設置していたという。

違法な路上営業をしていた店に、風営法に基づいて営業停止処分が出るのは全国で初めてのこと。

同店を巡っては去年11月、道路使用の許可を得ず、店の前の路上で交通の妨害になる形で、客が利用するテーブルや椅子を並べたとして、運営会社とベトナム国籍の女性従業員(30代)が警視庁に書類送検されていた。

警視庁は取り締まりを強化

運営法人の代表は同11日、東京都公安委員会が意見を聞く『聴聞』に出席し、「常習的に設置していたわけではない」と主張。「全従業員に電話連絡するなどして周知に努め、現在は設置していない」と強調した。

同店はやきとんとモツ刺しが評判で、朝〆のモツを毎日店で下処理、串打ちしている。

今日では珍しい全席喫煙可で、低温調理した肉刺も提供して人気だったという。

新橋周辺では、一昨年の1月から11月の間に「席で道路が塞がれている」などの110番通報が97件寄せられていた。

また道路にテーブルや椅子などを置くことで、火事などの緊急時に、避難することが遅れたり、緊急車両が通行できなくなることも想定されるため、警視庁は今後も違法営業店への取り締まりを強化する方針だ。

「週刊実話」4月10日号より