日本初の“オバケ調査”を行う会社の代表が事故物件で起きた不可解な現象を書籍化

『告知事項あり。』児玉和俊
◆『告知事項あり。』主婦の友社/1500円(本体価格)

――「オバケ調査」とはどのようなものなのですか?

児玉「通常、事故物件においては、募集時に家賃を相場よりも低く設定して運用を促します。なぜ賃料を相場よりも低く運用するのか。その原因は入居者が『心理的瑕疵』を被るからです。人の亡くなった部屋は気持ち悪い、住みたくない、そう思われているのです。『オバケ調査』とは、その部屋や建物に『オバケがいないことを証明』することで、入居者に安心を、不動産所有者には通常通りの不動産運営を促すための調査となります」

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――どのようにしてオバケを見つけるのでしょうか?

児玉「実際には22時~翌朝6時まで事故物件に1人で滞在し、映像・音声・電磁波・室温・湿度・大気圧・サーモグラフィー・騒音などについて実地調査を行います。その中で、平常時には見られなかった異常な数値が調査機材に発生した場合に、オバケの発生を疑うことになります。その多くは15年間、賃貸不動産会社の実務で培ったノウハウを駆使して解決することができます。現実的なフィルターをすべて突破するような出来事が発生したとしたら、それがオバケなのではないかと考えています」

科学で説明できないものを証明してしまうことも

――実際にオバケが見つかった場合、その物件はどうなるのでしょうか?

児玉「依頼者が不動産所有者の場合は、事故物件を借り上げます。その後、発生した異常について詳細調査を行い、所有者と相談の上でその部屋を運用していくことになります。次に入居者から調査依頼が入った場合、調査して異常と認められる場合には最大で100万円の懸賞金をお渡しします。その後、入居者は半年間を目途にその部屋をご退去いただくこととなります」

――特に印象に残っている物件はありますか?

児玉「戸建物件の1階居間で当時家主だった男性が孤独死されていました。オバケ調査を開始すると、深夜1時半に2階の屋根裏から『ドン!』という大きな音がしました。屋根裏を確認しましたが異常なし。あの音は何だったのか…。ビデオカメラやボイスレコーダーにもその音は録音されていません。この物件の調査後、騒音測定機を取り入れることにしました。このように科学の力を使って『オバケがいないことを証明』しているのですが、時に科学で説明できないものが実在し、それを逆説的に証明してしまうことがあります。そのような可能性を弊社のオバケ調査は秘めているのかもしれません」

聞き手/程原ケン

「週刊実話」4月10日号より

児玉和俊(こだま・かずとし)

1979年生まれ。株式会社カチモード代表取締役社長。’07年から15年間、賃貸不動産管理業界で会社員として勤務し、7000室以上の不動産管理に関わる。’22年12月、「物件で死亡事故が起きた際に、所有者や管理会社を支援するため、事故物件の“オバケ調査”を行う会社」として株式会社カチモードを起業。