7回制、DH制、低反発バット、ノーサイン野球…センバツ2025が“高校野球史の分岐点”になる可能性

阪神甲子園球場 (C)週刊実話Web
3月18日に第97回選抜高等学校野球大会が始まった。連日、甲子園では球児たちによる熱戦が繰り広げられているが、今大会は「高校野球史の分岐点」になるかもしれない。

「日本スポーツ協会は3月4日、滋賀県で今秋開催の国民スポーツ大会の高校野球競技を『7回制で行う』と決定。日本高野連も熱中症対策などの観点から、7回制やDH制の導入を検討しています。現行ルールのまま開催される今春のセンバツ大会は今季限りとなる可能性もあり、いろいろな観点から注目を集めている」(学生野球担当記者)

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7回制が検討された背景には日程の問題もある。雨天中止など天候に左右されやすいからだが、意外だったのはDH制導入に好意的な意見も聞かれたことだ。

「一翼を担ったのが春連覇を狙い、すでに1回戦を勝ち上がった健大高崎(群馬)です。同校は今年秋のドラフトで1位候補に名前の挙がる石垣元気、佐藤龍月のWエースの活躍で昨春優勝したが、佐藤は左肘を故障。再建手術を受けリハビリ中のため今大会では投げられませんが、練習試合にはDHで出場し、非凡な打撃センスも見せていたのです」(同)

その佐藤は今大会では外野手としてメンバー入りし、打者として臨んでいる。この例が示す通り、大怪我を負った球児もDH制があれば高校生活を棒に振らなくて済む。そういった観点でも注目されているという。

広島商の“昭和スタイル”に再注目!

また、今大会が注目を集めている点はこれだけではない。

「低反発の新金属バットしか使えなくなったからか、“昭和の名門”を謳われた広島商の練習方法が脚光を浴び始めた。同校の野球はバントを絡めた小技と機動力で、堅実に得点を積み上げていくスタイルです」(地元メディア)

3年ぶり23度目の出場を果たし、1回戦で横浜青陵(神奈川)を10対2の大差で下した同校の走塁練習は、一塁から二塁方向へ引かれた3、4、8、10メートルの4本の白線を意識し、個々がリードの限界点を探すもの。

エンドランや牽制球による帰塁練習を何度も重ね、気づいたことがあればメモも取る。いわば“ド根性”の数値化だ。

一方、創部3年目の全国大会出場を果たし、1回戦で至学館(愛知)を下したエナジックスポーツ(沖縄)は、選手が考えるノーサイン野球がウリ。野球部の在り方が新旧入り混じっている。

果たして決勝戦へ進むのは、どのチームなのだろうか。

「週刊実話」4月3日号より一部内容を変更