広島カープ、猛練習の代償で野戦病院化 正捕手不在&打撃最下位で大ピンチ

MAZDA Zoom-Zoom スタジアム 広島 (C)週刊実話Web
新井貴浩監督(48)率いる広島カープの開幕戦は正捕手不在となる。期待のドラフト1位ルーキーも故障してしまった。今年の広島は大丈夫なのだろうか…。

「チーム全体に疲れが出ている。今年のキャンプはハードでしたし、キャンプが終わって、最初の本拠地・マツダスタジアムでも、猛練習が続いていました。考えてみれば、これは昨年の秋季キャンプからずっと」(地元メディア)

【関連】大谷翔平×伊藤園がプロ野球に新風!「浜松ドーム建設」でNPB参入へ ほか

ペナントレースが開幕する前から疲れが出たとは…。

一般的に、プロ野球界で「疲れが出る頃」とされるのが6月。3カ月も早いサイクルでそうなった原因は猛練習に尽きるが、ケガ人続出はいただけない。

「捕手の坂倉将吾(26)が右手中指の末端骨を骨折してしまいました。原因はキャンプ最終日にノックの打球が直撃したため。ケガで調整の遅れていたベテランの會澤翼が、板倉の負傷で緊急昇格。會澤にも何かあったら、一大事です。また、1月の自主トレ中に左手を骨折して手術を受けていた石原貴規がようやく3月21日から1軍復帰。正捕手の座を狙っているが、混迷を極めています」(スポーツ紙記者)

「理不尽トレード」も急浮上

代理の選手がすぐ出てくるところは、さすが「育成のチーム」といわれるだけのことはある。しかし、ケガ人続出で補強が必要なのは、捕手だけではないようだ。

「オープン戦でも3戦連続での完封負けを喫したように、打線に元気がありません。今年も打てませんね」(前出・地元メディア)

オープン戦のチーム打率は2割1分4厘(3月20日現在)。12球団で見るとDeNAと並んで最下位タイで、トータル得点も15試合30点と低い。猛練習は攻撃力アップのためだったはずだが…。

ドラ1の佐々木泰は、3月5日のオープン戦で走塁中に左足を痛め途中交代した。後日、「左太もも裏の肉離れ」と診断され、開幕一軍は絶望的だ。

「二俣翔一、内田湘大など若手の野手も頭角を現しましたが、オープン戦終盤、一軍クラスの投手が出てきた途端、打てなくなりました。投手陣が全体的に好調なだけに、打撃不振が気掛かりです」(同)

今、トレードを申し込めば、相手に足元を見られるのは必至。ケガ人続出の広島は戦う前から大ピンチだ。

「週刊実話」4月3日号より一部内容を変更