バブル期の「DCブランド品」が海外で高騰中!“第2次古着ブーム” 到来でタンスの肥やしがお金に化ける

画像はAIで生成したイメージ
昨春、Z世代を中心に巻き起こった“第2次古着ブーム”が今、50~60代にも広がりを見せている。

古着は戦後の暗いイメージとともに「誰が着たか分からない」「臭いがする」といった抵抗感を覚える人も多かった。

しかし、1960〜70年代の世界的潮流に乗った「ラブ&ピース」を謳うヒッピー文化で、男性の長髪やネイティブアメリカン・ファッションが大流行。第1次古着ブームとなった。

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「東京では高円寺、神宮前、千駄ヶ谷、下北沢などに古着ショップが集中した。その後、再びブームの兆しはあったものの、火がつくまでには至らなかった。転機は2020年の新型コロナのパンデミックです。断捨離した衣類をフリーマーケットのアプリサイトで販売することで、古着がより身近になったんです」(生活ライター)

中古品買い取りと販売を行う総合リユースショップ『セカンドストリート』の存在も、古着ブームを後押しした。

昨年3月末で国内外900店舗を超え、現在も店舗数を伸ばしているのだ。

価格は発売当時の数倍に

第2次古着ブームになってからも、全体の流通量はデニムやTシャツ、スウェット、パーカーなどが多いが、大人世代向けのブランド古着も人気を集めている。

「中でも、1980年代に国内で社会的ブームになったDCブランドは、海外で人気が高まっています。初期の頃の作品は高値で取引されている。『コム・デ・ギャルソン』創始者の川久保玲氏は同業者からもリスペクトされる存在で、ヨーロッパを中心に取引価格は発売当時の数倍に跳ね上がっている。日本でもDCブランド古着は高騰していますよ」(アパレル関係者)

こうしてZ世代が発端となった第2次古着ブームは、かつてバブル時代を経験した50~60代にまで広がったのだ。

「バブル時代に買い漁ったDCブランドが家の洋服ダンスに眠っている。それを売ればお金になると知って古着店に売りに出す。DCブランド古着ファッションを楽しむ人たちは確実に増えています」(同)

古着ブームは売り上げ低迷が続くアパレル業界にとって一筋の光かもしれない。

「「週刊実話」4月3日号より