原因は“寒暖差”にアリ! 春先に「ぎっくり背中」を訴える人が続出中!

画像はAIで生成したイメージ
ある日突然、背中を激しい痛みが襲う“ぎっくり背中”の患者が急増している。

「朝起きたときです。激しい痛みで両手を上げると、痛くて下がらない。妻に手伝ってもらい手は下がりましたが、フォークで筋肉を縦に切り裂くような激痛です。医者に行ったら『ぎっくり背中』と診断されました。以前、ぎっくり腰をやったことがありますが、そのとき以上の痛みです」(東京・江東区で中華料理店を経営するC氏)

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ぎっくり背中の正式病名は『筋・筋膜性疼痛症候群』。ぎっくり腰は腰部周辺に激痛を伴うが、ぎっくり背中は胸の真裏あたりの背部。背中の肌肉や筋膜が過度のストレス、筋肉の緊張で軽い肉離れのようになってしまう症状だ。

「ぎっくり背中の原因については急な動作、くしゃみなどの反射的動作、姿勢不良・運動不足・睡眠不足・水分不足などが挙げられます。ぎっくり背中は温度や気圧の変化に弱いことから、今の時期は寒暖差によるぎっくり背中の患者が多いのです」(東京・江戸川区の外科クリニック院長)

寒暖差アレルギー患者も増殖!

寒暖差の大きいことで起きる病気には、自律神経の乱れが原因とされる“寒暖差アレルギー”もある。

症状は鼻水や鼻詰まり、くしゃみに加え、咳や頭痛、じんましん、食欲減退などだ。

「鼻水は花粉症やハウスダストといったアレルギー性鼻炎でも見られる症状ですが、寒暖差アレルギーの場合、鼻水は無色透明という特徴がある。耳鼻咽喉科にとっては今の時期、花粉症と寒暖差アレルギーは判別しにくい。花粉が多く飛ぶようになって花粉症患者は急増していますが、3月に入って寒暖差アレルギー患者も増えています」(千葉県市川市にある藤巻耳鼻咽喉科医院の藤巻豊院長)

春の訪れとともに、寒暖差には注意が必要だ。

「週刊実話」4月3日号より