昼メロも真っ青! 夫のDVが原因で舅と禁断の関係に陥った若妻が送る“心弾むセカンドライフ”



手に手を取って駆け落ち

「晃さんはどこもかしこも若々しく、年齢差はまったく感じません。同世代の男性しか知らなかった私にはかえって新鮮でしたね。晃さんは以前から私のことが好きだったそうなので、なるようになったんだと思います」

だが、この禁断の関係はひとみさんの義母でもある、晃さんの妻にバレてしまう。

「私の居場所を知りたくて晃さんの車にGPSを仕込んでいたAが、晃さんが私のアパートに通っていることを義母にバラしたんです。晃さんと一緒に寝ているところにAと義母がやって来て修羅場になりました」

ありとあらゆる罵声を浴びせられた晃さんとひとみさん。それでも関係を続けたかった2人は数日後に駆け落ちをした。

「晃さんの古くからの友人を頼って静岡に来ました。その友人は飲食関係の仕事を手広くやっている方で、こっちで仕事を探そうとしていた私たちに、このお店を任せてくれたんです。カフェ経営が夢だったという晃さんは大喜びでしたし、私も1日中ずっと晃さんと一緒に居られるので幸せです」

この取材直後、2人に朗報が舞い込んでいる。

「義母とAが離婚に応じてくれることになりました。Aの友人から聞いた話では、Aの愛人が妊娠してしまったのでそっちと結婚することになったそうです。親ばかな義母は初孫に舞い上がったのか、自分を裏切った亭主のことはどうでも良くなったみたいですよ(笑)。晃さんは義母に慰謝料を兼ねた財産分与として自宅と預貯金の半分を渡すことになりましたが、私とAの場合は『お互いさま』ということで慰謝料は発生せず、財産分与もありませんでした。ただ、私には独身時代の貯金もあるし、カフェの収入で暮らして行けるので何の問題もありません」

晴れ晴れとした表情のひとみさんはカフェの経営がもっと軌道に乗ったら、今度は「妊活」に励むそうだ。

取材・文/清水芽々

清水芽々(しみず・めめ)

1965年生まれ。埼玉県出身。埼玉大学卒。17歳の時に「女子高生ライター」として執筆活動を始める。現在は「ノンフィクションライター」として、主に男女関係や家族間のトラブル、女性が抱える闇、高齢者問題などと向き合っている。『壮絶ルポ 狙われるシングルマザー』(週刊文春に掲載)など、多くのメディアに寄稿。著書に『有名進学塾もない片田舎で子どもを東大生に育てた母親のシンプルな日常』など。一男三女の母。