目玉公約は「消費税0%」か!? 小沢一郎氏が泉房穂氏とのタッグで動き出す3度目の政権交代

小沢一郎(C)週刊実話Web
石破政権の下、新年度予算が日本維新の会の賛成で成立の運びとなったが、この予算成立に立憲民主党の小沢一郎・総合選挙対策本部長代行が不満を爆発させているという。

「小沢氏は会見で今回の国会での野党の動向を『大人(自公)に子供(野党)があめ玉をねだるようなことをやっていたら、いつまでたっても(55年体制下で政権をとらなかった)社会党じゃないか。もう野党でいいんですかって(国民民主党代表の)玉木雄一郎くんにも聞きたい』と不満をあらわにした。その背後では“夏の参院選に向け、小沢氏が水面下で有志と組み、3度目の政権交代=最後の大勝負に出るための準備を着々と進めている”という情報が飛び交っているのです」(全国紙政治部記者)

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この情報にフィットする具体的な二つの動きもある。

一つは兵庫県明石市の前市長・泉房穂氏絡みだ。

2月7日、総務省は2024年のエンゲル係数(家計の総消費支出のうち食料費の割合)が28.3%だったことを発表。1981年以来43年ぶりの高水準に泉氏は、自身のSNSで次のような趣旨の構想をぶち上げた。

《これを救うのは食料品の消費税ゼロ。夏までに食料品の消費税ゼロ法案を作成し、賛同する候補者らと手を組み参院選で提唱、そして国民の後押しを受け秋の臨時国会に法案提出し可決させたい》

ひろゆき氏も全面支援の構え

さらに、泉氏は《小沢一郎氏は“消費税0%は食料品だけじゃない。もっと大きく”と主張しているので、一連の流れをどう具体化できるか近いうちに相談したいと思う》と、より踏み込んだ思惑を綴ったのだ。

「泉氏と小沢氏はこれまでもメディアでたびたび対談するなど親密な間柄だ。その泉氏が改めて小沢氏との連携を示唆したのは、泉氏がいよいよ参院選に立候補するか、あるいは新党設立に打って出るか、と永田町では受け止めているのです」(政界関係者)

この動きに、Xのフォロワー数263万人以上を誇る“ひろゆき”こと実業家の西村博之氏は全面支援の構え。

もう一つの動きは立憲民主党内にある。

「立憲民主党でも江田憲司氏が『食料品の消費税ゼロ%を実現する会』を結成。昨年暮れに開かれた初会合では約60人が参加し、今年に入りさらに勢いを増しています。一方、野田佳彦代表は将来にツケを回さない、財源の裏付けのある政策を主張している。消費税減税には慎重な姿勢で、石破首相とも近しい野田代表との対決を起こす党分裂さえささやかれる」(野党議員)

昨年の立憲民主党代表選で小沢氏は野田氏を担いだ。

夏の参院選を取り仕切る小沢氏、消費税0%を掲げる泉氏、江田氏らの次なる一手に要注目だ。

「週刊実話」3月27日号より