フジテレビ“スポンサー離れ”の影響が意外なところにも…「よく放送出来たな」視聴者が驚いたドラマとは

波瑠(C)週刊実話Web
3月11日、東京・高田馬場駅で、「最上あい」名義で活動していた動画配信者・佐藤愛里さん(22)が刺殺された。

同日、女優・波瑠主演のドラマ『アイシー~瞬間記憶捜査・柊班~』(フジテレビ系)が放送されたのだが、その内容があまりにもタイムリーだと話題を呼んでいる。

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「佐藤さんはこの日、山手線一周企画を生配信していました。これを見て、居場所を特定した男性リスナーが高田馬場駅で佐藤さんを襲撃。その様子も生配信され、100人以上が目撃することになりました。逮捕された高野健一容疑者(42)は警視庁の調べに対し『200万円以上貸していた』と供述しており、2人の間に金銭トラブルがあったと見られています」(スポーツ紙記者)

この事件から数時間後、『アイシー』が放送されたが、ストーリーに視聴者は驚いた。

「同作は捜査ミステリーモノなのですが、11日放送の第8話で扱われた事件が『配信者の女性が男に殺される』というストーリーだった。しかも、犯人は800万円を投げ銭し、配信外のプライベートでも会っていたなど、金銭トラブル・怨恨の要素もありました」(ドラマレビュアー)

佐藤さんの事件を彷彿とさせるが、フジはこれを差し替えることなく放送。

視聴者からは、
《間が悪すぎる…》
《配信者、投げ銭、事件みたいな内容でタイムリー過ぎたのによく放送出来たな》
《波瑠さんのアイシーって番組が、モロこの事件と似ててタイムリー過ぎるやろ!? と思った》
《さすがにタイムリーすぎる》
《差し替えなしによくこんなの放送したなフジ》
などといった声が相次いだ。

“企業イメージ”を気にする必要ナシ!

テレビ業界では、直近で起きた事件・事故を彷彿とさせるシーンのある作品は、過去エピソードの再放送やダイジェスト版などに差し替えになることが多い。

「例えば、2022年5月1日放送予定だった『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)第2話は、知床のクルーズ船沈没事故を連想させるとして、1995年に放送された堂本剛版に差し替えられました。フジでいえば2019年7月22日に放送予定だった『監察医 朝顔』第3話が、直前に起きた京都アニメーション放火事件を連想させるとして、1話と2話のダイジェスト総集編に差し替えられています」(同)

にもかかわらず、今回フジテレビはなぜ『アイシー』を予定通り放送したのか。

「『中居正広氏・フジテレビ問題』で、9割以上のスポンサーがフジテレビから離れた。そのため、“スポンサーの意向”を汲む必要がないのでしょう。もしスポンサーがついていれば、『実際の事件を連想させると企業イメージに影響する』と、放送差し替えになっていたかもしれません」(広告代理店関係者)

フジテレビの“スポンサー離れ”は、意外なところにも影響したようだ。