テレビ局が女子アナを斡旋するのは当たり前! 昭和・平成の大物プロ野球選手「男女関係」裏列伝



持ちつ持たれつ大人の交際?

後にそんな姿を見たMは筆者にこう言っていたものだ。

「Oは最初からTを踏み台にする気満々だったよ。Tは『あの子は床上手だよ』なんて感じだったけど、付き合ったおかげで随分とテレビ局や芸能界の人脈を紹介してもらったからね」

まだネットも普及していなかった時代、テレビ界でのし上がって生き残るには自力でチャンスを掴み取る必要があったのだ。

意外かもしれないが、昭和の時代はプロ野球選手と女子アナの熱愛が表面化することはあまりなかった。

報道が増えたのは89年の平成に入ってからで、これはバブル時の各テレビ局が女子アナのタレント化を進めたことと無関係ではない。

プロ野球選手たちの遊び方が変わったのもこの頃だ。

黄金時代の西武ライオンズの若手選手たちを筆頭に銀座よりも六本木でスマートに飲む若手が増え、芸能人との派手な交流も増えた。

プロ野球選手はそれまでの強面のイメージから若くして大金を稼ぐバブリーな成功者となった。

「当時のテレビ局には人気選手に女子アナを斡旋する人物が必ずいました。付き合うと今度は写真誌などに売り込むんです。メディアに取り上げられれば、その女子アナの知名度が上がり、視聴率につながるというわけです。選手たちには変なトラブルに巻き込まれないよう注意したものです」

こう教えてくれたのはヤクルトの元球団幹部だ。

当時、野村克也監督のID野球で日本一になったヤクルトの若手選手たちは、球団と提携していたフジテレビの女子アナたちの標的になっていた。

プロ野球ニュースのキャスターだった中井美穂が古田敦也と、木佐彩子が石井一久と結婚したのはよく知られている。

プロ野球選手を狙っていたのは女子アナだけではない。

一例を挙げれば、在京球団のSは大物歌手・Mを愛人にしており、「あいつがヒット曲を出せたのは俺が1年間の年俸をすべてつぎ込んでレコードを買い込んだからだ」と筆者に豪語していたことがある。

多数のフリーアナウンサーを抱え、自らもタレントとして活動してきた芸能プロのI社長は「私も枕営業に乗ってくる女子アナはたくさん見てきました。男が女性側の要求を了解したうえで成立する持ちつ持たれつの関係は、一方的に男が悪いとは思わない」と時代の変化を嘆いていた。

中居氏の女性スキャンダルは“昭和の延長戦”のような気がしてならない。

「週刊実話」3月27日号より